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【貴金属】これは本物?鑑定士が教える!金やプラチナ刻印の見方について

【貴金属】これは本物?鑑定士が教える!金やプラチナ刻印の見方について

2023年3月16日 [スタッフブログ][新着情報]

金やプラチナは、華やかなジュエリーには欠かせない存在で男女問わず人気の素材で、身に着けるだけでなく資産価値としての高さも誇り高価買取が期待できるお品物です。

テレビやインターネット等でも、金やプラチナの価値について情報を目にする機会も多くあるように思います。

当店でも使わなくなったジュエリーをお買取りさせていただいているのですが、お客様の中には「本物か分からないけど、見てもらえるのかしら?」なんて不安な声もいただいております。

答えは、もちろん!しっかりと査定いたしますので、気兼ねなくお持ちいただきたいと思っております!!

そうは言っても、本物か分からずイミテーションを持って行くのは恥ずかしい…!なんて考えの方もいるかもしれません。

本日は、そんな不安の解消になればと思い、目視で確認出来る方法として貴金属に記された刻印の見方についてまとめさせていただきました。是非参考にしてみて下さいね。

目次

 

貴金属に記された刻印とは?

刻印とは、指輪やネックレスなどの貴金属製品に打たれている、製品の情報を示すものです。

その記された内容は、主に素材は何を使用したものかを示す刻印、ダイヤモンドやサファイヤ・ルビーなどの色石のカラット数(サイズ)の刻印、ブランドの刻印など、様々な種類があります。

この刻印は必ず表示しなければいけないという義務はありませんが、多くの製品にはしっかりと刻印が記されています。

その理由は、製品に関する情報を正確に伝えるためだけではなく、偽物によるトラブルを防ぐためのものでもあります。

日本においては、さらに造幣局の純度検査に合格すると「ホールマーク」という刻印が追加され、これは非常に信頼性の高い証明となります。

IMG_3269.jpg

造幣局の印には、国旗がデザインされており、その隣のひし形の中に純度が示されています。

ホールマークがないと信用がないわけではありませんのでご安心下さい。

お持ちの貴金属にあるか確認のひとつとして探してみてくださいね!

 

刻印の他にも簡易的な確認方法もあります。

中には、使用により刻印が消えてしまったものも存在するかもしれません。

そんな時は金やプラチナの性質を使った簡単な方法で、誰でも手軽に調べる事が出来ます!

それは、磁石に当てる方法です!

金やプラチナは磁石にくっつきません!この性質を利用して確認できます。

もしも磁石がくっついたとすれば、その製品は金ではなく、偽物の可能性が極めて高いとお品物と言えます! ただし、磁石にくっつかないからといって、本物であるとは言い切れないのが現実です。

金やプラチナ以外にも磁石にくっつかない金属はありますので、あくまで簡易的な方法としてお考え下さいね。

 

刻印の種類

先程の項目でお話した通り、刻印には素材を何を使用したものかを示す刻印があります。

本日は、中でも代表的な金とプラチナをメインにまとめさせていただきました。

 

金の刻印

金は柔らかく、純金の状態ではリングやネックレスなどの加工品には向かないため、金以外の金属を混ぜて適した固さに調整してから加工されているものがほとんどです。

その金以外のものを混ぜた割合により、良く耳にする18金・14金などと呼ばれています。

純金の場合には24金とし、例えば、金を75%使用した場合は18金と呼ばれ、一般的に「K18」「750」という刻印が使われます。 

刻印として使われるものと純度に分けて書かせていただくと、以下の様になります。

※刻印内容【呼び方と純度】の順番となっております。

K24、100024金(金100%、純金)】

K22、91722金(金91.7%) 】

K21、90021金(金90.0%)】

K20、835 【20金(金83.5%) 】

K18、75018金(金75.0%)】

K14、585【14金(金58.5%)】

 

プラチナ刻印

金と同じように、プラチナの場合も強度を保つために、パラジウムや銀などの金属を混ぜて加工されているものを使用してます。

ジュエリーでは一般的にプラチナの含有率が85%以上の品物を使用し、刻印では【Pt950】のようにプラチナ=【Pt】と表しています。

昔はプラチナ=【Pm】と表記していた事もありましたので、そのような場合はプラチナとして考えても良いと思います!

刻印として使われるものと純度に分けて書かせていただくと、以下の様になります。

※刻印内容【純度】の順番となっております。

Pt1000【プラチナ100%】

Pt950【プラチナ95%】

Pt900、Pm900【プラチナ90%】

Pt850【プラチナ85%】

 

PTのみの場合

現在はPt900でジュエリーが作られることが多いのですが、少し前は加工しやすいPt850で作られることが一般的でした。

その当時は、ジュエリーに【Pt】のみ刻印されることがありましたので、その名残の製品であることがうかがえます。

この場合には【比重計(ひじゅうけい)】と呼ばれる貴金属を測定する機械を通し確認いたしますので、適切な金額でお買取りさせていただきます。

 

判別が難しい刻印

20230212.jpg

刻印が不鮮明の場合

ジュエリーの中に、使用により刻印が薄くなってしまい読めなくなってしまった物や、刻印が不鮮明で、非常に乱雑な場合があります。

その場合には、無理に判断せずにお持ちになってください。そのような場合にも、比重計などを使い適切な値段でお買取りいたします。

アトK(18K 14K等)

日本で使われる金の刻印は【K18】の様に、数字の前に「K」が付くことが多いのですが、中には【18K】のように、後に「K」が付くものがあります。

このような刻印【アトK】と呼ばれ、ヨーロッパやハワイアンジュエリー、東南アジアなどで製造されたジュエリーなどに多く見られます。

日本では純金の品質が保証されているので、めったにありませんが、とても古いジュエリーには、アトKで表示されているものが見られます。

この中で東南アジアで製造されたジュエリーや国内の古いジュエリーの場合は要注意です。

理由としては、製造技術が追い付かないために本来の金の含有率に満たなかったり、そもそも全くアテにならないことも多く見受けられます。

このような刻印の場合も同じく、しっかりと確認させていただいてお買取りいたします。

 

お買取りが出来ない刻印

刻印の中には、「K18GP」や「K18GF」のような表記もお品物があり、これらは【金メッキ・金張り】の刻印を表します。

刻印として使われるものをメッキや金張り分けて書かせていただくと、以下の様になります。

※刻印内容(略前):使用 の順番となっております。

GP(Gold Plated):金メッキ(例:K18GP)

GF(Gold Filled):金張り(例:K18GF)

GR(Gold Rolled ):金張り

GEP(Gold Electro Plated):金メッキ

HGE(Hard Gold Electroplated):金メッキ

RGP(Rolled Gold Plate):金張り

〇M/ 〇/〇:金張り(眼鏡フレーム等に使用される事が多いです。例:K18 1/10)

これらの刻印がある場合には、別の素材(鉄やタングステン等)に金やプラチナメッキを施している事になりますので、金・プラチナとしての価値は無く当店でのお取り扱いはできません。

中でも良く見られるのが「金杯」や「大判・小判」などのレプリカ品に多いようです。

 

刻印以外で金メッキアクセサリーの見分け方

金メッキは先ほどお話した通り、別の素材の上から金を貼り付けて加工されたものなので、金の使用率がとても低く、金としてのお買取りが出来ない品物です。

見た目はメッキ加工のアクセサリーも金同様に光沢があり輝いている為、間違えてしまう方も少なくありません。

ですが、やはり金メッキは金とは異なる品物なので簡単に見分ける事ができますので試してみて下さい。

方法その①

見た目では判断しずらいメッキ製品ですが、金やプラチナは重量があるので、手に取るとずっしりと重く感じるはずです。一方金メッキは、金の使用率が低いためずっしりとした重さがなく軽量のアクセサリーがほとんどになります。

手元に同じ大きさのジュエリーがある場合は持ち比べて比較してみるとより、分かりやすいかもしれません。

方法その②

ここでも、大活躍をしてくれる磁石です。金メッキは下地にニッケルや鉄、コバルト等を利用することが多いので、磁石を近づけて反応すれば金メッキの可能性が高くなります。

金メッキの加工によって反応がないものもあるので、あくまでも確認方法としてお考え下さい。

磁石につくアクセサリー.jpg

このように金と金メッキを比較すると、違いがある事が分かったと思います。

しかし、表面は共に金で覆われているため、見た目だけで両者を判別することはとても困難ですよね。

刻印の有無、重さ、磁石に対しての反応など色々な判定方法はございますが、どれも実物に直接触れることが必要となります。

特にインターネットを利用して購入される場合などは注意し、販売元に問い合わせて確認をするなどの手段をとってもよいかもしれません。

 

刻印されている場所

刻印の大まかな種類が分かったところで、実際に刻印されている場所を確認してみましょう。

ジュエリーの内側や目立たない場所に刻印される事が多いです。

指輪

指輪の内側 裏側が抉(えぐ)られている場合は深い位置に打たれていることもあります。

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ネックレス

取り付け金具 主に受け金具のプレートにあります。

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ペンダント トップ

裏面もしくは側面 ネックレスと一体型の場合には金具にある場合もあります。

20230227 (4).png

キヘイやブレスレット

取り付け金具・裏面 チェーンブレスレットの場合、パーツに打刻されていることもあります。

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最後に

いかがでしたでしょうか。

本日は金やプラチナの刻印の見方についてお話させていただきました。

ジュエリーに使われる事の多い貴金属ですが、身に着けて楽しめるほか、資産価値としても高く、高価買取が期待できるお品物です。

上記にない刻印も、まだまだございますが今回ご紹介したものは一般的に使われることの多い刻印ですのでおおよその内容が見えてくると思います。

それでも「よく分からない。」という場合は、当店でしっかりと金額も含めて、お調べいただきますので気軽にご相談下さい。ご来店おまちしております。

 

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