目次
ダイヤモンドについて解説致します
皆様こんにちは。
石川県金沢市久安にある質屋かんてい局金沢久安店です。
今回はダイヤモンドについてお話ししていこうと思いますので、
ダイヤモンドを買いたい方も、売りたい方も是非読んで頂けたら嬉しいです。
突然ですが「ダイヤモンドって良くわからないと思いませんか？笑」
買う時もなんだか良くわからない、売るときもなんだか良くわからない
購入する時の金額ってこれ正しいの？
そんな方が非常に多いと思います！
ダイヤモンドの性質について
ダイヤモンドは炭素からできており、これは1796年にテナント氏がダイヤを燃やす実験をして発見されています。
ダイヤモンドは硬いという風に聞いた事がありますか？
硬さを表すモース硬度と呼ばれる数値は「10」で最も硬いです。
ただしこれはひっかきに対する数値なので、ハンマーなどで衝撃を与えると粉々に割れてしまいます。
ダイヤモンドのグレードとは① 4Ｃ評価について
ダイヤモンドは美しく輝いているものというイメージですが、
もちろん最初から輝いているわけではありません。
しっかり研磨されて輝かせる事でダイヤの美しさが出ます。
昔はダイヤモンドが単なる硬い石でしかありませんでした。
人間がダイヤモンドを輝かせる技術を習得して、宝石の中の王様になる事ができました。
今では幼い頃から憧れている女性も多いのではないでしょうか。
さて、そんなダイヤモンドの価値は何で決まるのか御存知でしょうか。
4つの基準《4Ｃ》と呼ばれる宝飾用ダイヤモンドの品質を評価する国際基準があります。
今からこの4Cについて解説しますので、興味がある方は是非このまま読んで頂けると嬉しいです。
ダイヤモンドのグレードとは② Carat（カラット）
ダイヤモンドにおいて良く耳にする「カラット」ですが、
カラットは綺麗の度合いとは何も関係ありません。
単純に重さを示す単位となっています。
古くは各国でまちまちの単位となっており、
フランスでは1カラットが0.2055グラム
イギリスでは1カラットが0.2053グラム
エジプトでは1カラットが0.1917グラム
とされておりました。
1906年から順次 各国で1カラットが0.2グラムと統一されていきました。
なので現代では1.00カラットのダイヤモンドは0.2グラムです。
《Carat＝重さ》（1カラット＝0.2グラム）
当然カラットも価値を計る大きな要因の１つではあります。
大きければ大きいほど希少で価値があると言えますが、
他の3つの要素（カラー、クラリティー、カット）のグレードによって価値が大きく変わります。
婚約指輪などは0.3カラットほどのものが一般的です。
ダイヤモンドのグレードとは③ Cut（カット）
4Cの中でもかなり重要とされているのがカットです。
ダイヤモンドには色々な方がありますが、一般的な婚約指輪で多いのがラウンドブリリアントカットです。
ダイヤモンドの形としてはラウンドブリリアントカットが一番価値が高いとされています。
その中でカットの評価というのは、プロポーション、シンメトリー（対称性）、ポリッシュ（仕上げ）、
この3つの要素から総合評価をを決めています。
1.Excellent
2.Very Good
3.Good
4.Fair
5.Poor
1番のエクセレントから順にランクが下がっていきます。
原石を理想的なカットをしようと思うとサイズがかなり小さくなる場合などは、
カットのランクを落として大きさを重視する場合があります。
ダイヤモンドの輝きというのは光の反射の仕方で大きく左右されるので、
大きさを重視するために幅を広げたダイヤモンドの場合、光が反射せずに下へ漏れてしまい、
同じく大きさ重視で縦に厚くしてしまった場合は、内側に入った光が戻ってこないので輝きが損なわれます。
理想的なプロポーションのダイヤモンドは射し込んだ光が全て反射して戻ってくる事で光り輝きます。
ダイヤモンドのグレードとは④ Calor（カラー）
ダイヤモンドは特別な色味で希少性の高いもの以外は無色透明に近いほど質が高いとされます。
どれも無色透明に見えるかもしれませんがそうではありません。
ダイヤモンドは炭素の塊ですが、窒素を不純物として含む事で黄色味を帯びてしまいます。
ほとんどのダイヤモンドは黄色味がかかっています。
ただしこれは一般の方が肉眼で判断できるようなものではなく、
ある程度熟練されないと違いに気づけないような些細な違いでもあります。
カラーの評価をアルファベットのDから始まり、E,F,G,Hと続きZまでのランクがあります。
無色透明に近いほどDカラーに近づき、当然ですが買取価格も高くなります。
ただしファンシーカラーと呼ばれる特別希少性の高いカラーも存在します。
それらは別の査定基準がありますので驚くようなお値段になる場合もあります。
ダイヤモンドのグレードとは⑤ Clarity（クラリティ）
ダイヤモンドは長い年月をかけて結晶化したもので、
圧力や温度により内部に透明ではない部分や外部に傷ができたりします。
このような欠陥が無いダイヤモンドは非常に稀でほとんどありません。
こうした内部欠陥が輝きに影響を与えます。
ダイヤモンドや宝石は世界に同じ物は存在しません。
同じようなランクであっても絶対に僅かに違っているからこそ価値があります。
クラリティーのグレードとはダイヤモンドの内包物の大きさ、数、色などによって決まり、
少ないほど価値が高くなり、買取価格も高くなります。
ダイヤモンドのグレードとは⑥ 鑑定書
ダイヤモンドには鑑定書があり、これに4C評価について記載されています。
4C評価の部分を赤で線を引きました。
こちらの鑑定書のダイヤモンドは、
0.255カラットの重さでDカラー、クラリティーのランクはVS1、カットグレードはエクセレントです。
少しサイズは小さいですが、総じて評価が高いダイヤモンドである事が分かります。
同じグレードならもっと大きなダイヤモンドのほうが当然価値がありますが、
カラット数は上がっても、クラリティーグレードがダウンしていると価値はより低くなる可能性もあります。
ダイヤモンドの価値というのはあくまでも全体の総合評価だと認識してください。
ダイヤモンドの選び方
例えば婚約指輪のダイヤモンドなど、ほとんどの方が何もダイヤの知識が無いまま購入されます。
かなり高いお買い物なのに何も知らずに選んで良いのでしょうか。
婚約指輪の場合は気持ちの問題もあると思うので、相手の気に入った物なら良いとも思いますが、
それでも少しはグレードを気にして選んで頂いたほうが、よりよいダイヤモンドを買う事ができます。
でもグレードなんて熟練しないとわかりません。
知識を得たところで現物を見ても判断が付かないは当然です。
それならせめて鑑定書をしっかり見て、そこに記載されているグレードがどのようなランクなのか、
それだけでもしっかり把握するようにしてください。
あとはできるだけ信用できるお店選びも必要かもしれません。
値段との兼ね合いもありますが、ブランドのダイヤモンドを購入するというのも１つの手段です。
ティファニー、カルティエ、ブシュロンなどなど有名ブランドのダイヤモンドは質が良いです。
鑑定士として色々なダイヤモンドを見ていますが、やはりブランドのダイヤはブランドネームを崩さない商品作りが徹底されています。
当然ですが質の良いダイヤモンドを選ぶ事で、要らなくなった時に売れる値段も上がります。
鑑定士から最後に
記事を読んで頂き誠に有難うございます。
皆様が少しでもダイヤモンドに興味を持って頂き、
できるだけ良い物を購入して、売るときも損が無いようにお力になれれば幸いです。
ダイヤモンド選びは難しいと思いますが、最終的に好みは分かれますので、
サイズが大きい物が良い方は他のグレードをより平均的に高い物を選んで頂き、
小さくても綺麗なお品物が欲しい方は、カットやクラリティーを重視してみるのも良いかもしれません。
ちなみにダイヤモンドを売りたい方、金沢久安店では鑑定書なしでもしっかり評価をお付けしてお値段がご提示できます。
是非一度お客様のダイヤモンドを査定させて下さい。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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