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【スタッフブログ】ROLEX サブマリーナ Ref.16610 R番とD番の違い【かんてい局 新潟上越店】

2023年3月27日 [新着情報]

『ROLEX サブマリーナ Ref.16610』についてのブログ記事を更新しました。

 

本日3月27日の午後3時に今年のロレックス新作が発表されました!

せっかくブログを更新するなら、新作に関係のある内容をアップしたかったのですが……残念ながら叶わず(´;ω;`)

今回はロレックスの数あるモデルの中でも特に有名な『サブマリーナ』の、製造時期によって異なる仕様についてご紹介しています。

特別な道具などがなくても確認できるようなところをメインに注目しているので、ぜひご覧ください!

 

 

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ROLEX サブマリーナ Ref.16610 R番とD番の違い【かんてい局 新潟上越店】

ROLEX サブマリーナ Ref.16610 R番とD番の違い【かんてい局 新潟上越店】

2023年3月27日 [スタッフブログ]

【 かんてい局 新潟上越店 】

世界で不動の人気を誇る時計ブランド『ROLEX』。

その中でも特に人気のサブマリーナは、これまでに様々なモデルを発売してきました。

型番が変わるとデザインや性能も変わるのは皆さんご存知かと思われますが、実は同じ型番のものでも製造時期によって仕様が異なるものもあるんです。

今回はサブマリーナ Ref.16610のR番とD番の違いについてご紹介します。

※買取金額はお品物の状態・付属品・市場相場などにより日々変動いたします。目安としてお考えください。

 【目次】

お品物の詳細「ROLEX サブマリーナ Ref.16610」 

画像で見るR番とD番の違い

 ①フラッシュフィット中央部分の形状変更

 ②ブレスレット番号の場所とフラッシュフィット番号の有無 

 ③クラスプコードの違い

 ④ラグの横穴の有無

 ⑤文字盤に使用されている夜光塗料の種類と表記

 ⑥風防の透かし王冠マークの有無

スタッフコメント

⇩お気軽にご質問下さい

お品物の詳細

ブランド:ROLEX(ロレックス)

商品名:サブマリーナ

型番:16610

ケース素材:ステンレススチール

ブレス素材:ステンレススチール

風防:サファイアクリスタル

ケース径:40mm

ムーブメント:自動巻き クロノメーター

キャリバー:Cal.3135  

製造期間:1988年~2010年

1988年に発売されてから約20年もの長い間人々に愛されたロングセラーモデル『Ref.16610』。

前モデルのRef.168000とデザインはあまり変わっていませんが、ムーブメントが変わりCal.3035に大きく改良が加えられたCal.3135が搭載されています。

長期間製造されたモデルのため、約20年の中で夜光塗料の変更やブレスの一部形状変更。また偽造防止のため風防に王冠の透かしが入れられたり、シリアルがルーレット刻印になったりと細かなブラッシュアップが行われていきました。

そのためパッと見ではどれも同じように見えても、製造年によって少しずつ違いがあるのです。

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⇩買取価格を知りたい方はこちらから

画像で見るR番とD番の違い

 

 

今回私が用意したものは2つ。

1988年頃に製造されたR番のものと、その17年後-2005年に製造されたD番のもの。

この2つは実際に目で見て分かる違いにどんなものがあるのでしょうか?

順番に確認していきます。

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①フラッシュフィット中央部分の形状変更

フラッシュフィットとはROLEXが用いている、時計のケースとブレスレットを繋ぐパーツの名称です。

確認してみるとR番とD番でその形状が違います。

フラッシュフィットにはR番のようにブレスレットと繋がっている部分が分解できる『分離型』と、D番のように分かれずにひと繋がりになっている『一体型』があります。

ちょっとした形状の違いですが、この少しの違いでブレスレットの耐久性などが変わってくるというので驚きです。

具体的には一体型は分離型と比べると耐久性や強度が優れています。ですが反面、フラッシュフィットの部分が壊れてしまった場合は、ブレスレットを一式丸ごと交換しなくてはならないというデメリットがあります。この点において分離型はフラッシュフィットだけ交換することができるので、修理をした際、金銭的な負担が一体型より抑えられるメリットがあるのです。

そのためロレックスは今までに分離型と一体型のフラッシュフィットを交互に採用して、どちらがいいのか試行錯誤を重ねてきました。

そして2000年頃に素材として無垢材を用いたところ、耐久性と強度が格段に良くなり破損することがほぼなくなったため、以降は無垢材で製造された一体型が使用されるようになりました。

 

視点を変えて、2つのフラッシュフィットを横側から見てみます。

この角度から見るとD番のフラッシュフィットはR番のものよりも厚くできているのが分かります。

耐久性や強度が上がり、頑丈になったというのも納得です。

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②ブレスレット番号の場所とフラッシュフィット番号の有無

フラッシュフィットの厚みを確認している時に、もう一つ違いを見つけました。

皆さんももうお気づきですよね?D番の方はフラッシュフィットとケースがジョイントする部分の内側に英数字の刻印があります。

これはブレスレット番号というもので、「93250」という数字が、このブレスレットがサブマリーナの16610用のもの※1であることを示しています。

ではフラッシュフィットの内側にあるようには見えないR番のブレス番号はどこにあるのかというと、フラッシュフィットの隣にあるコマの裏側にありました。小さく刻印されている「93150」という数字がR番のブレスレット番号です。

数字の違いは、フラッシュフィットの形状の変更に合わせて変更しているのかもしれませんね。

 

そしてR番のブレスレット番号を確認すると、自然と気になるのがフラッシュフィットの裏側にある「501B」という刻印。

こちらはフラッシュフィット番号といって、ブレスレット番号と同じようにこのフラッシュフィットが16610用のものであることを示しています。

このフラッシュフィット番号は分離型であるからこそ付けられている刻印ですので、一体型のD番の方にはありません。

※1 省略させていただきましたが、このブレスレット番号とフラッシュフィット番号は14060(M)にも使われています。

 

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③クラスプコードの違い

クラスプとはブレスレットの留め金のことを意味します。一般的には「バックル」と言った方が聞き馴染みがあり、どのパーツのことを言っているのか想像がしやすいかもしれませんね。

クラスプコードとはこのクラスプに刻印されている、製造年を示すコードのことです。

クラスプコードがあるのは金具の裏側、ROLEXの王冠マークなどが彫られているプレートの右上部分に刻印されています。

画像は上の「M2」の方がR番のもので、下の「MA7」の方がD番のものです。

「M2」はこのブレスレットが1988年に製造されたものであることを、「MA7」は2005年に製造されたものであることを示しています。

これによって判明するのは、このブレスレットがケース(時計本体)と同じ年代に製造されたオリジナルのパーツであるということです。

中古市場にあるもの、特に製造から年月の経ったヴィンテージ品の場合、修理などによってケースとブレスレットで製造年がチグハグになってしまっていることがあります。

人気のヴィンテージアイテムは全てのパーツが当時のもので揃っている方が高く評価されますので、ブレスレットだけが新しいものになっていたりすると、残念ながら価値が下がってしまうようです。

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④ラグの横穴の有無

横穴とは、ブレスレットとケースを繋いでいるバネ棒という芯を取り外すために空いている小さな穴のことです。

ケースを横から見た時にフラッシュフィットがある辺りに空いている小さな穴がそれになります。

横穴はモデルによって年代はそれぞれ異なるのですが、フラッシュフィットが2000年に無垢材の一体型へと変更されていったのとだいたい同じ頃に無くなっていきました。そのため手元のR番の方には横穴がありますが、D番の方にはありません。

なお中古市場での希少価値は穴のない方が上になります。

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⑤文字盤に使用されている夜光塗料の種類と表記

ロレックスのスポーツモデルには暗所でも時間を確認できるよう、針やインデックスに夜光塗料が塗られています。

この夜光塗料も長い歴史の中でより良いものへと改良されていきました。

 

ロレックスが使用していた夜光塗料で一番古いものが「トリチウム」です。

トリチウムは主に1990年代後半ごろまで使用されていた、自然発光する放射性物質の塗料です。

放射性と聞くと危険なもののように思ってしまいますが、その放射量はとても低いものだったため当時普及していました。

ロレックスの時計にはトリチウムを使用している証として、文字盤の6時の位置に「T」の文字や放射量が25マイクロキュリー以下であることを示す「T<25」という文字が記されています。

1988年に製造されている手元のR番には、「SWISS-T<25」という表記がありました。

 

実はトリチウムの発光には経年によって半減期と呼ばれる光が弱くなってしまう変化があり、トリチウムの場合は約12年で変色し、ほとんど光らなくなってしまいます。

現にヴィンテージのもので夜光塗料にトリチウムが使用されているものの多くは、既に発光しなくなってしまっています。

 

トリチウムの次に使用されるようになったのは「スーパールミノバ」という夜光塗料です。

スーパールミノバは1993年に根本特殊化学株式会社が開発した、光を蓄えることができる蓄光塗料で、その大きな特徴の一つが放射性物質を含まないという点です。

これにより入手から廃棄までの規制がなくなり、取り扱いがしやすくなりました。加えて経年劣化がほとんどないことや、それまでの夜光塗料よりも明るさが約10倍あることなど、大きなメリットがあったため、ロレックスでも1998年頃にトリチウムに変わって採用され、その後より長時間発光する「クロマライト」が採用されるようになった2007年頃まで使用されていました。

放射性がなくなったので、文字盤の表記は「SWISS MADE」や「SWISS」といったシンプルなものに変更されました。

なお2005年に製造されている手元のD番は「SWISS MADE」と表記されていました。

 

そしてこちらは暗がりで2つを並べて撮影した画像です。


視認性の差は歴然。

右側のD番のインデックスが蛍光色の緑色に発光しているのに対し、左側のR番のインデックスはほとんど発光していません。自然発光の力がもうほぼ無いのでしょう。

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⑥風防の透かし王冠マークの有無

既にご存知の方も多いと思いますが、ロレックスの風防(文字盤のガラス)には王冠の透かしマークが入っているものがあります。

ロレックスは人気ハイブランドであるがために、偽物を造る悪い人たちが悲しいことに多くいます。それを防止するために1999年から施されるようになったのが、この透かし加工です。

王冠の透かしマークは風防の6時位置に彫られています。

ただこれはあくまでも偽造防止のために付けられたものなので、時計自体のデザインを邪魔しないよう肉眼ではほとんど見えないような形で印されています。

ではどうやったらそのマークを確認できるのかというと、専用の高倍率ルーペを使って見る角度や光の当たり具合を工夫することでやっと見つけることができます。

ベテランの査定員でも確認するのが難しいものなので、この透かしマークが肉眼で難なく確認できる場合は偽物の可能性がとても高い、ということになります。

 

ロレックスの透かしマークが初めて施されたのは1999年で、ヨットマスター・ロレジウムだけがその対象でした。

それが徐々に他のモデルにも広がり、翌年2000年には新型デイトナに、2001年にはCal.3130が搭載されているサブマリーナ・ノンデイトやエクスプローラーⅠ、エアキングといった複数のモデルに採用され、2003年にはほとんど全てのスポーツモデルに透かしマークが刻まれました。

そのためモデルによって時期は変わりますが、1999年よりも前に製造された時計には透かしマークが無いということになります。

手元にある2つの場合、1988年製造のR番には無く、2005年製造のD番には透かしマークがありました。

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スタッフコメント

同じ型番のもので外観だけに絞っても、製造年によってこれだけの違いがありました。

今回はサブマリーナでしたが、デイトジャストやGMTマスターなどのモデルも掘り下げていくと細かな違いがあるかもしれませんね。

このページをご覧になった方が、奥深いロレックスの世界に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

 

なおかんてい局上越店ではロレックスを高価買取中です!

ヴィンテージもの、ギャラをなくしてしまったもの、何年もOH(オーバーホール)に出していないものでも、しっかりとお査定させていただきます。

ご売却を検討中の方は、ぜひ当店にお持ちください!

 

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【買取実績】LOUIS VUITTON M53152 アルマBBをお買取りいたしました【かんてい局 新潟上越店】

2023年3月 4日 [新着情報]

LOUIS VUITTONのM53152 アルマBBのお買取りについての記事を更新しました。

いままでちょっと大き目なサイズだったルイヴィトンのアイコンバッグ アルマ。

そのアルマにとってもコンパクトなサイズのものがあるのをご存知でしょうか?

それが今回ご紹介している「アルマBB」です!

ちょっとしたお出掛けに最適なバッグ、一体おいくらでのお買取りになったのか…?

 

下記リンクから移動できるので、ぜひご確認ください!

 

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LOUIS VUITTON M53152 アルマBBをお買取りいたしました【かんてい局 新潟上越店】

【スタッフブログ】本物より美しい『再結晶宝石』とは?天然宝石と一緒に比較してみました!【かんてい局 新潟上越店】

2023年3月 3日 [新着情報]

天然宝石アレキサンドライト と 再結晶宝石クレサンベールアレキサンドライトについてのブログ記事を更新しました。

『皇帝の宝石』や『宝石の王様』とも呼ばれているアレキサンドライト。

太陽光の下では緑に、ロウソクの灯りやブラックライトの下では赤く輝く"2つの顔"を持つ宝石です。

対する再結晶宝石クレサンベールは、京セラが生み出した人工の宝石。

この2つに違いはあるのでしょうか?

 

下記リンクから移動できるので、ぜひご確認ください!

 

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本物より美しい『再結晶宝石』とは?天然宝石と一緒に比較してみました!【かんてい局 新潟上越店】

本物より美しい『再結晶宝石』とは?天然宝石と一緒に比較してみました!【かんてい局 新潟上越店】

2023年3月 3日 [スタッフブログ]

 

【 かんてい局 新潟上越店 】

皆さまは『アレキサンドライト』『クレサンベール』という言葉を耳にしたことがありますか?

アレキサンドライトは宝石としてとても有名なので、外見を含めてご存知の方が多いかと思われます。

対するクレサンベールは宝石に興味がある方や、実際にクレサンベールの製品をご購入されたことがある方でないと、あまり知らないという方が多いのではないでしょうか。

クレサンベールは宝石に関する言葉・名称なのですが、今回このクレサンベール アレキサンドライト付きのリングと天然宝石 アレキサンドライト付のリングを続けてお買取りする機会がありましたので、その違いについてご紹介いたします。

※買取金額はお品物の状態・付属品・市場相場などにより日々変動いたします。目安としてお考えください。

 【目次】

アレキサンドライトとは 

クレサンベールとは

画像で見る2つの違い

 ①普通に見てみる

 ②ブラックライトを当ててみる

 ③ルーペで拡大して見てみる

スタッフコメント

⇩お気軽にご質問下さい

アレキサンドライトとは

アレキサンドライトとは、1830年にロシアのエメラルド鉱山で発見された宝石です。

発見された時にはその鮮やかな緑色からエメラルドだと思われていましたが、掘り当てた鉱夫が夜にロウソクの灯りの下で見直すと、なんと赤く光る石に姿を変えていたのです。

神秘的な"二つの姿を持つ"この宝石は人々を魅了し、そして当時の皇帝ニコライ1世に献上されることとなります。

その際、発見された日が皇太子のアレクサンドル2世の12歳の誕生日だったため、『アレキサンドライト』という名前がつけられたそうです。

また発見当時、ロシアの軍服が緑のジャケットと赤のパンツというまさにアレキサンドライトと同じカラーリングだったため、ロシア国内で特別に価値がある宝石として多くの人に愛され、重宝されました。

 

クレサンベールとは

そんなロシアから世界の人々の元へ渡り、たくさんの人達に愛されてきたアレキサンドライト。

市場にも数多くのアレキサンドライトを使用したジュエリーなどが出ていますが、実はその中に"天然もの以上の美しさを持つ"存在がいます。

それがあの有名な京セラの素晴らしい技術が生み出した人工の再結晶宝石『クレサンベール』のアレキサンドライトです。

人工の、と聞くと「ああなんだ偽物の宝石か」と思ってしまうかもしれませんが、京セラのクレサンベールはそのような簡単な一言で表せられるような品物ではありません。

 

一般的に人の手によって作られた宝石のように見える石は、見た目が似ているだけで成分などは自然界で生まれた天然宝石とは異なる模造品、"人造石"です。

これに対して京セラの『クレサンベール』は、天然宝石と物理的・化学的・光学的性質にほとんど違いのない『再結晶宝石』と呼ばれるもの。

そもそもクレサンベールが生まれる前、採掘される天然宝石の質は低下していました。

色がくすんでいたり薄かったりしていて「美しくない」と言われてしまうもの。傷やインクルージョン(内包物)があるもの。そしてそれらを補うために人工処理された宝石が、平然と市場に出回っていたのです。

それは見た目こそ美しくなっているかもしれませんが、本当の意味で人の心に「豊かさ」をもたらすことができるのでしょうか?

 

「宝石本来の魅力とは、人に夢を与え、心を豊かにすること。それが今、忘れられつつあるのではないか」

 

京セラの創業者である稲盛和夫さんが抱いた危惧は、再結晶宝石を生み出すきっかけとなり、困難を乗り越え、やがて再結晶宝石『クレサンベール』の誕生へと辿り着きます。

妥協を許さず、天然宝石に"似せる"のではなく、美しい色彩と透明感を"再現"させることに徹底したクレサンベールは唯一無二の輝きと「豊かさ」を私たちにもたらしてくれる存在となりました。

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画像で見る2つの違い

人が生み出した素晴らしい再結晶宝石『クレサンベール』ですが、買取りの世界では天然宝石ほどの価値は残念ながらありません。そこはやはり天然宝石の方が圧倒的に勝っているんですね。

アレキサンドライトとクレサンベールで価値が異なるため、お買取りの際私たち査定スタッフはお品物がどちらのものなのかを判断しなくてはなりません。

ではアレキサンドライトとクレサンベールでは、どんなところが違うのでしょうか?

今回、偶然アレキサンドライトとクレサンベール付きのリングを続けてお買取りさせていただきましたので並べてその違いを見ていきます。

 

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①普通に見てみる

画像のリングは右側のものがアレキサンドライト、左側のものがクレサンベールです。共にお店の蛍光灯の下で撮影しています。

カットや大きさが異なりますが、どちらも綺麗な緑色をしていますね。

この時点では色の濃さや影の入り方などでそれぞれの良さが見えてしまい、判断が難しいです。

 

並べ方を変えてみました。

先ほどの画像とは少し色の見え方などに違いがありますが、それでもやっぱりどちらとも綺麗です。京セラの技術の高さに圧倒されますね…!

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②ブラックライトを当ててみる

続いてアレキサンドライトの最大の特徴である変色を確認して見ます。

暗所にて一緒にブラックライトを当ててみると、これまた同じように赤く輝きました。

強いて言うのであれば右側のアレキサンドライトの方が輝きが鈍いような印象がありますが…台座となっているリングの形状が異なるため、なんとも言えません。

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③ルーペで拡大して見てみる

このまま違いがなにも分からないまま終わってしまうのか?――いえいえ、そんなことはありません!

この2つの宝石の違いはルーペで覗いてみた時に見つかりました。

それがこちら。

 

左側の天然宝石のアレキサンドライトの中には小さな影、インクルージョンが確認できたのです。

思い出してください。そもそもクレサンベールが誕生するきっかけとなった一つに「傷やインクルージョンがあるものが市場に出回っていたから」というものがあったということを。

自然界の中で生成される宝石には種類を問わず、気泡を含んだり、内側に亀裂ができてしまったものなどがあります。そしてそれらのサイズが一つひとつ大きかったり、小さな宝石の中にたくさんあるとせっかくの宝石の美しさが少なからず損なわれてしまうのです。

一度気がついてしまうと1枚目のルーペ無しで見た画像でも、中が少しもやもやしているのが目についてしまいますね。

インクルージョン以外だと、このアレキサンドライトはそれほど目立つものではありませんでしたが、角度を変えて見た時に色にムラが確認できるものもあります。こちらも程度によっては宝石の美しさを損ねてしまいます。

 

対して京セラが生み出したクレサンベールは、再結晶時にインクルージョンができてしまった部分を可能な限り除いてカッティングします。

そのためジュエリーに使用されているクレサンベールは、不純物を含まない透き通るような美しさを持っています。

同じようにカラーの面でも、より良い部分だけを選出し使用しているので色ムラがほとんど無く、どの角度から見ても同じ色合いで輝きます。

もちろん全てのアレキサンドライトがインクルージョンや色ムラを含んでいるとは限りません。

それでもクレサンベールほどの均一な透明感を持つものは少なくなっているのでしょう。故にこれほどまでに綺麗な石はクレサンベールである可能性が非常に高いと予測できます。

 

ちなみに今回お持ちいただいたクレサンベールのリングは本体のみで、保証書や鑑別書といったものはありませんでした。

鑑別所が無いのに瞬時にこの宝石がクレサンベールだと断定できたのは、リングの内側にクレサンベールのマークがあったからです。

赤い丸で囲ったこのハートのようなマークがクレサンベールのマークです。おそらく「CRECENT VERT」の頭文字"C"と"V"を組み合わせたものと思われます。

 

なお保証書や鑑別書がある場合は、宝石名に「再結晶〇〇(アレキサンドライトやブルーサファイア)」や「クレサンベール〇〇」と書かれているのですぐに分かります。

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スタッフコメント

ここまでクレサンベールの美しさと京セラの技術の凄さに重点を置いてご説明してきましたが、先にも記載したとおりクレサンベールには天然石ほどの価値はありません。

「こんなにも美しいのになぜ?」と思われる方もいらっしゃると思います。

そのお気持ちもよく分かるのですが、中古市場ではクレサンベールに限らず天然宝石でもエメラルドでよく聞く"含浸処理"や、ルビーやサファイアでよく聞く"加熱処理"といった"見た目を美しくするために人の手が加わったもの"に関しては総じて買取面での高評価はされません。

それは私たち人が美しさだけではなく、人の手に触れることなく、自然界で奇跡ともいえる確率で生まれた『宝石』たちの素晴らしさを大切にしているからこそなのかもしれません。

 

宝石と一言で言っても、深掘りするとそれぞれに異なる意味と価値を持つものがたくさんあります。

そして新品で購入する時に謳われているポイントと、ご売却の時に買取業者が注目するポイントは必ずしも一緒というわけではありません。

ひとつの製品として手元に置いてくことを楽しむのであればよいのですが、いつか手放す可能性のある資産として求める際は宝石そのものの価値を確認されてからご購入されることをオススメいたします。

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