本日は上越市内からお越しのお客様より、万年筆 ペン先 14Kをお買取りさせていただきました。
ペリカンやモンブランといった有名な万年筆には、ペン先のパーツに金が素材として使われているものがあります。
ペン先についている金色や銀色の金属パーツをルーペで拡大すると、この写真のようにブランド名と一緒に「18K」や「750」「14K」という刻印があるのが分かります。
この刻印が素材が金であるということを示しているのです!
ちなみに、なぜ万年筆のペン先に金なんて高級なものが使われているのかというと、金がインクに接しても腐食・錆びにくい素材だからです。
万年筆に使われるインクは強酸性だったりするのでステンレス製だったりすると、経年とともに錆びてきてしまいうまくインクが浸透せず、筆記具としての機能を失ってしまいます。
一方、金は塩酸と硝酸を3:1の割合で混ぜた液体「王水」でしか溶かすことができないので、長期間インクに触れていても、その機能を損なわずにいられるのです。
筆記具に用いられているものなので、ネックレスなどと比べるとその重さはかなり軽くなってしまいますが、それでも、機能を失くしもう捨てるしかなかった万年筆にお値段がつくなら、それはとってもお得なのではないでしょうか?
みなさんのお家にも、親が昔使っていた古い万年筆はありませんか?
ペン先の文字はとっても小さくて肉眼では見にくいかもしれませんが、今はとっても便利なアイテム、スマートフォンがあります!
カメラでペン先を撮った画像を拡大してみると、ルーペなどを使わなくても簡単に刻印を確認することができます。
もし「これは金なんじゃないか!?」というものが見つかったら、ぜひかんてい局上越店にお持ちください!