多くの方が高級腕時計といえば『スイス』を思い浮かべる中、他の人と被りたくないという筆者がオススメしたいのが『ドイツ』時計。
『質実剛健』という言葉がピッタリなブランドが多い『ドイツ』。
こちらの記事ではドイツの腕時計ブランドとその代表的なモデルをご紹介致します。
自分に合う腕時計をお探しの方は是非、『ドイツ』時計を視野に入れてください！！
目次
ドイツの時計産業
オススメブランドその１：A.ランゲ＆ゾーネ
オススメブランドその2：ユンハンス
オススメブランドその3：ツェッペリン
オススメブランドその4：ノモス
オススメブランドその5：Sinn（ジン）
オススメブランドその6：モンブラン
オススメブランドその7：DUFA(ドゥッファ)
オススメブランドその8：クロノスイス
オススメブランドその9：モリッツ・グロスマン
オススメブランドその１0：WEMPE（ヴェンペ）
ドイツの時計産業
世界初の腕時計は・・・。
実はあまり知られていませんが、現在の量産型腕時計はドイツから始まったとされています。
1880年頃、ドイツ皇帝ヴィルヘルム１世が、ジラール・ぺルゴ社にドイツ海軍将校用に懐中時計を腕に巻く専用の革ベルトを製作させたのが世界初のベルト付き腕時計と言われています。
ドイツ時計の世界的認知
1845年にドレスデン出身の時計技師『フェルディナント・アドルフ・ランゲ』氏が東端グラスヒュッテの地に工房を開いた事によりドイツは世界的な精密機械産業として認知される事となりました。
『A.ランゲ＆ゾーネ』の創業者：フェルディナント・アドルフ・ランゲ
スイスを超えることが出来ないドイツ
最盛期には技術面において、スイスを凌ぐといわれていたドイツですが、第二次世界大戦に敗戦した影響で、東側に位置する多くの時計ブランドが国営化されることとなりました。
今では世界５大ブランドに数えられる『A.ランゲ＆ゾーネ』も、そのあおりを受けてブランド名は消失。
ドイツは東西に分裂し、その後、それぞれ独自の進化を遂げてゆくのですが、時計大国としての地位はスイスを超えることが出来なくなってゆきました。
東西、それぞれの特徴
共産圏であった東側では、技術の進化は限定され、隔絶された環境の中、どこかノスタルジックな雰囲気を維持し、時計文化を守っていました。
一方で資本主義である西側は、様々なエッセンスが交じり合い独創性の高い腕時計が誕生していきました。
ベルリンの壁 崩壊後
1990年、ベルリンの壁が崩壊し東西が統一されると、ノスタルジックな東側の腕時計とバラエティに富んだ西側の腕時計は、ドイツ時計として世界的な人気を博します。
その後も、スイス時計の高級路線とは一線を画し、「質実剛健」といったマニア好みであり、求めやすくもある腕時計を展開してゆきました。
旧東ドイツ時代には国営化されていたブランドも、近年次々と復活を果たしており、スイスとはまた違った時計哲学を展開しています。
オススメブランドその１：A.ランゲ＆ゾーネ
1845年、フェルディナント・アドルフ・ランゲ氏により誕生したドイツ時計の最重要ブランド。
第二次世界大戦の影響でブランド名を失うが、1990年に再興。
オススメの１本：ランゲ１
1994年に誕生したランゲ＆ゾーネの定番モデル。
中古での相場は￥2,500,000 ～ ￥3,000,000
左右非対称なデザインが特徴。
エレガントです！！
オススメブランドその2：ユンハンス
1861年創業。ドイツ初のクォーツ時計や1990年には世界初の電波式腕時計を開発するなどの偉業を成し遂げたブランド。
自動巻き、手巻き、クォーツ式、ソーラータイプ、置時計と色々なコレクションがあります。
オススメの1本：マックスビル クロノスコープ
ドーム型の風防が特徴的。裏蓋も丸みを帯びていて、まるでドラゴンボールの『ドラゴンレーダー』のようなデザインです。
風防が『サファイアガラス』でないところが惜しいところですが、その為、低価格で買えるモデルです。
中古での相場は￥150,000 ～ ￥200,000
超シンプルなデザインで美しいです！
オススメブランドその3：ツェッペリン
1987年創業。飛行船「ツェッペリン号」をイメージしたデザインとクオリティ第一主義が融合したブランド。
現在世界30国で販売されています。
コレクションのほとんどがクォーツ式で価格帯も￥100,000以下のモデルが中心です。
オススメの1本：100周年記念クロノグラフ 7680-1
中古での相場は￥15,000 ～ ￥40,000
クォーツ式という事もあって中古で探すと結構お安く買えちゃいます。
しかしデザインは高級感があり、カッコいい。
なかなかコスパの良いブランドです。
オススメブランドその4：ノモス
1992年創業。歴史は浅いものの確固たる存在感を放つブランド。
シンプルで無駄のないデザインで、バウハウスデザインの意思を受け継いでいます。
自社ムーブメントを開発する技術力と良心的な価格、豊かなバリエーションで多くのファンを獲得しています。
オススメの1本：タンジェント38
中古での相場は￥130,000 ～ ￥200,000
シンプルな文字盤でブルーの針がとても映えます。
手巻き時計です。自動巻き時計よりは不便ではありますが、毎日『巻き上げる』という動作で愛着が増す一方です。
オススメブランドその5：Sinn（ジン）
1961年、パイロット向けの時計ブランドととして誕生。
その為、ミリタリーウォッチのようなデザインのモデルが多くあります。
正式名称は『ジン スペツィアルウーレン』
『ジン 特殊時計会社』という意味です。まさに質実剛健！
オススメの1本：インストゥルメント クロノグラフ 756
中古での相場は￥150,000 ～ ￥250,000
コクピットクロックにインスパイアされたデザインは、視認性抜群。
ミリタリー風のデザインのモデルもあり、ビジネスシーンにも使えるモデルもありバリエーション多く発表されています。
オススメブランドその6：モンブラン
1906年以来の先駆者的ブランド。ふたりのドイツ人によって立ち上げられました。
日本では、万年筆で有名なMont Blanc。生涯のパートナーとしてご購入頂ける完成度を誇ります。
万年筆、時計だけでなく筆記用具や革製品、アクセサリー、そしてテクノロジー製品に至るまで、職人が心と魂を込め創造に取り組んでいます。
オススメの1本：スターレガシー フルカレンダー
中古での相場は￥300,000 ～ ￥400,000
クラシックなデザインコードと現代の最先端技術を組み合わせたモデル。
ローマ数字と白文字盤が高級感とシンプルさを兼ね備えています。
オススメブランドその7：DUFA(ドゥッファ)
1920年代にクロックシーンに名を轟かせた、150年の歴史をもつドイツ時計史を代表するブランド。
シンプルで無駄のない顔立ちをしたモデルが多く、まさに質実剛健なブランド。
オススメの1本：ハンネス・クロノ
中古での相場は￥30,000 ～ ￥35,000
クォーツ式の為、かなりお手軽な価格で購入する事が出来ます。
定価が40000円前後ですが、中古であまり出回る事がなく、中古価格は新品とあまり変わらないお値段になっています。
DUFAの時計は、基本シンプルですがNATOベルトのモデルもあり様々なシーンでお使い頂けます。
オススメブランドその8：クロノスイス
1983年創業。クォーツ時計の人気が最高潮に達している最中に機械式時計ブランドとして設立されました。
レギュレーターを腕時計形式に小型化した最初のブランドとされています。
オススメの1本：レギュラトゥール CH1223
中古での相場は￥250,000 ～ ￥300,000
レギュレーターとも呼ばれるモデル。
3本の針が同軸上になく、それぞれが独立して取り付けられているのが特徴です。
慣れないうちは違和感を感じますが見慣れてしまえば、簡単に見分ける事が出来ます。
オススメブランドその9：モリッツ・グロスマン
19世紀ドイツの田舎町グラスヒュッテに時計工房を開いたことから始まったブランド。
最終工程まで熟練した職人が全てを行う完全手作業の『マニュファクチュール』がモットーです。
オススメの1本：ベヌー・ピュアジャパン リミテッド
中古での相場は￥1,500,000 ～ ￥1,700,000
日本限定販売20本の超プレミアモデル。
ケースやデザイン、さらにムーブメントにも日本限定ならではの気配りがされており、自分だけの1本になる事間違いなしです。
オススメブランドその１0：WEMPE（ヴェンペ）
1878年に創業した歴史ある高級時計宝飾店、ヴェンペ。
世界の名だたるビッグブランドを取り扱う著名な時計商だが、自社ブランドを展開する時計メーカーとしても幅広く認知されている。
中古での相場は￥3000,000 ～ ￥3500,000
所謂、ラグジュアリースポーツ。
一体型ブレスレットとブルーダイアルを備え、クロノメーター認定ムーブメントを搭載し、堅牢性と優雅さを兼ね備えた日常使いできる時計。
【最後に】
ドイツ時計いかがでしたでしょうか？
ちなみに筆者は、初めて自動巻き時計を購入したのが今回ご紹介している『ユンハンス』の時計です。
ひかえめな価格で、他の方と被らないドイツ時計を選んでみました。
ドイツ時計ブランドは今回、ご紹介させて頂いた以外にも多数ありますので、気になる方は『ドイツ 腕時計』で検索してみてください。
