新型コロナウイルスやウクライナの戦争等で金の高騰が続いており、当店でも金の査定依頼や売却が増えております。
なぜ金の相場がここまで上がっているのか、また金の価値が下がる条件とはいったいどんなことがあるのかについてご紹介させて頂きます。
☆目次☆
・まとめ
金の相場が高騰している理由
経済が不安定になると通貨の価値を保証するそのももの信頼度が落ちます。
それにより投資家の投資先は株式や通貨ではなく、安全資産と呼ばれる『金』に移ります。
最近では、数年前から世界中で流行している新型コロナウイルスのように世界を揺るがす有事が起こると、通貨の価値が下がります。
そのため金の価値が高騰するのです。
流通量が少なく需要が高い
金はプラチナほどではないですが、流通量が少なく希少性が高い貴金属です。
全世界での金の産出量は、2020年が3.030トン、2021年は3.000トンと毎年減少傾向にあります。
流通性が少ないのにも関わらず、現在では宝飾品を初めテクノロジー、工業品、医療、金融機関等の様々な分野で使用されています。
金の供給に対して需要があまりにも大きすぎるのも金の相場が上昇する一つの原因だと言われています。
新型コロナウイルスと金の関係
2021年はワクチンの開発や各国でもロックダウン解除等、金の売り材料となる経済活動の再開が進みました。
しかし、アルファ株・デルタ株・オミクロン株等の新しい株が次々に出現し、収束の見通しが立っていません。
新型コロナウイルスは依然として世界経済におけるリスク要因であり、経済の先行き不透明が金の需要を支えています。
金は、世界中にある絶対量が決まっており、株のような成長資産とは異なり、不変資産です。
そのために、安全で安心できる資産である金に世界中の機関投資家や個人投資家の資金が集まっています。
ウクライナショックによる金の高騰
ウクライナショックが金価格に影響を与える理由は、国の発行する通貨や企業が発行する株式に対する信頼が低下すると金の価値が高まるためです。
実際にウクライナショックにより、ロシアの通貨であるルーブルの対外的価値が乱降下し市場の株価も急落するなどの影響が出ました。
一方で、金の価格は高騰の傾向を見せています。
金は、戦争や経済の悪化等があると買われやすいという特徴があります。
下落の可能性は?金の下がる条件とは?
逆に金の価格が下落傾向に転じる要因にはどのようなものがあるのでしょうか。
金の価格は、経済不安や金融不安等から上昇するものですが、そのリスクが低減すれば下落に転じます。
つまり、安定した資産である金から高い利益が期待できる株式や債券に資金流入が移ります。
工業用などの金の需要減少
金は宝飾の素材として使用されるのが一般的であると考えられていますが、工業用の使用用途としてはスマートフォンやパソコン、テレビやデジタルカメラ等の電子機器に欠かせない電子回路を構築する基盤の表面処理に使われる金メッキとしても使用されます。
コロナで電子機器の生産が減少すると金の需要も下がると考えられます。
米ドル価値の上昇
ウクライナショックでは「有事の金」である金価格が上昇するとともに「有事のドル」として米ドルの価値も高まりました。
さらに米ドルの価値は、金利上昇によっても高まっている状況です。
ウクライナショックによる地政学リスク(テロ・戦争・大企業の倒産等地政学的な理由により経済不安が生じるリスクのこと)が解消された場合、高まった米ドルの価値によって金の価格が急落する可能性も考えられます。
★『有事の金』とは ・・・紛争や治安の低下などが生じた場合に、金が買われること。また、紛争勃発時の外にも金融危機をはじめとする経済的に有事である場合に金が買われることも「有事の金買い」と呼ぶ。
★『有事のドル』とは・・・外国為替取引に関する格言の一つ。戦争などが起こった場合(有事)に為替相場がどのように変動するかわからないので、そのような際に流動性のある米国の通貨であるドルを買っておけば安心であるという経験則。ただし、相場は様々な要因で返送するので、常時みられる現象であるとは限らない。
金は今が売り時?!売るタイミングは?
金は先程お話しした通りいつまでも価格が上昇し続けるわけではありません。
そのため、売り時を見極める必要があります。
今後金を売却しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
不況だから今がチャンス
結論から言うと、新型コロナウイルスが蔓延していて、世界的に不況だと言われる”今が売り時”だと言えます。
上記でもお話ししたように金は不況に強い資産と言われています。
新型コロナウイルスで世界的不況になっているにも関わらず、価格は40年の中でも最高値を更新しました。
しかし、今後は経済復興に向けて量的緩和政策の解除や利上げ等により金の価格が下降する可能性も考えられます。
現在の金の価格を維持するのは難しいと考えられるので、”経済的に不安定な今だからこそ金は売り時”なのです。
2021年1月~6月、2022年1月~6月の金の買取相場
2021年と2022年の金の買取相場をグラフにまとめてみました。
1年で比較しても金の価格が上がっていることがよくわかります。
今後もさらに上がっていくのでは・・・と思っております。
いかがでしたでしょうか?
本日は、金の高騰している理由・下落する可能性についてご紹介させて頂きました。
ここ数か月で金の買取相場がかなり上がったな・・・と実感しております。
また、買取り依頼も増えており、世界情勢がここまで金に影響することを改めて実感しました。
先の見えない世界情勢ですが、今後経済の復興に向けた対策が本格化し、金の価値が下がる可能性があるので、その前に売却することを検討してみてはいかがでしょうか。
【最後に】
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