商品名

ココマーク ブローチ

ブランド名

CHANEL（シャネル）

買取金額

¥11,000

ココマークの成り立ち

今回買取したブローチの真ん中にもついているココマーク。

シャネル(CHANEL)のイニシャルが重ねられたそのロゴマークは「ココマーク」や「ダブルCマーク」と呼ばれていて、シャネルの様々なアイテムのモチーフやラインとして取り扱われてきました。

 

一目見てシャネルのアイテムであるとわかる特徴的なココマークは「C」は上部が手前に、反転した「C」は下部が手前になる形で重なっています。

 

 

このココマークがどのように誕生したかと言うと…。

所説あるそうですが、こんな面白いエピソードがきっかけとも言われています。

 

ある日、ココ・シャネルは「C」の文字を書いた紙を２つ手にしていると、たまたま1枚が風でめくれてしまったそうです。

ふと思い立ったココ・シャネルは裏面から見え反転している「C」と表から見える「C」を重ね合わせてみます。

 

何やら興味深い形状になった2つの「C」を書き起こした結果、彼女はクロス状のイニシャルがロゴマークとして映えると気に入りました。こうして現在も愛され続けるココマークが誕生したんだそう。

このシャネルにおける歴史的瞬間は、映画「ココ・シャネル」でも描かれています。

 

ちなみに、ココマークの名称はシャネルの創業者の名が起源となっています。

 

シャネルの創業者であるココ・シャネルの本名はガブリエル・ボヌール・シャネル。

ガブリエルにはシャネルを創業する前にはキャバレーで歌手として活動していた時期がありました。

その頃に歌っていた「ココリコ」からついた「ココ」というニックネームが、やがてココ・シャネルという特別な名称へと繋がっていったんだそうですよ。

 

ココ・シャネルとコスチュームジュエリー

今回のブローチは金などの貴金属を使用したものではなく、いわゆるゴールド色のアクセサリーです。

このような貴金属や天然の宝石を使用せずに、素材の価値にとらわれずデザインを重視したアクセサリーは「コスチュームジュエリー」と呼ばれています。

 

今では当たり前となっている「ファッションやシーンに合わせてジュエリーやアクセサリーを選択する」という価値観。実はココ・シャネルが生み出したスタイルでもあるんですよ。

 

ココ・シャネルが「シャネル・モード」を創業した頃、既にイミテーションジュエリーは存在しましたが、当時のそれはあくまで盗難防止などを目的とした代替品でした。

身に着けることはなく、ただ店頭などに飾るためのものとして使われることがほとんどだったようです。

その為、高価なジュエリーは一部の上流階級の人々だけが身に着けることのできる権力の象徴のようなものでした。

 

ですが、富や権力を見せつけるようにジュエリーで飾り立てることを良しとしなかったココ・シャネルはイミテーションの宝石を使用したコレクション「ビジュ・ファンデジ」を発表します。

明らかにフェイクであることがわかる素材を用いながらも、デザイン性の美しさに価値を見出したコレクションです。

シャネル独自のファッション性とデザイン性をもったコスチュームジュエリーはアメリカで積極的に評価され、その地位を確立していきました。

 

1950年代にはマリリン・モンローをはじめとする有名女優や上流階級の女性たちがコスチュームジュエリーを身に着けるようになり、その価値が広く認められることとなります。

コスチュームジュエリーを生み出したシャネルですが、貴金属や宝石の輝かしさを否定した訳ではありません。

その後にダイヤモンドを用いたコレクションなども発表します。

 

ココ・シャネルにとって大切だったのは「身分に関係なくすべての女性が自由にオシャレを楽しむこと」だったのかもしれませんね。

 

後にココ・シャネルはこんな言葉も残しています。

 

「見せびらかすような本物は悪趣味。本当にオシャレなのは、本物よりも美しいイミテーション。」

 

シャネルと言うブランドも、元々は小さな帽子屋から始まりました。

時代と共に新しい女性像を切り開いてきたココ・シャネルだからこそ、こういう言葉が生まれるのかもしれません。

 

査定ポイント

①ブローチの年代

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シャネルのコスチュームジュエリーには通称「マメ」と呼ばれる刻印があります。

このマメを見ると、大体いつ頃に作られたコスチュームジュエリーなのかを判別することができます。

 

では、今回買取したブローチを見てみましょう。

 

 

真ん中のココマークを挟んで「左側が年代」「右側がシーズン」を指すと言われています。

 

左には97の数字、右にはアルファベットのPの文字がありますね。

そうなると今回のブローチは「97年頃につくられた春夏コレクションのもの」ということが分かります。

 

97年と言うと、今から20年以上も前のこと。

明確な定義はありませんが、製造から20年以上経っているものは「ヴィンテージシャネル」と呼ばれています。

昔だからこそ、今はなかなか無いデザインも多く中古市場でも秘かに人気を集めています。

 

②ものの状態とキャンペーン

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製造から20年以上も経過したヴィンテージものとなると、ブローチの状態も大切なポイントです。

 

今回のブローチは全体的にややキズがありました。

 

 

 

デザイン上、大きく目立つ訳ではありませんが「やや使用感がる」というUSEDランクの位置づけになりますね。

 

ですが、肝心のブローチの針や留め具部分は大きな故障も無くまだまだ使える状態でした。

ここが今回の査定では大きなポイントになったと思います。

 

いくらヴィンテージで可愛いデザインでも、製品として使えなければ買取金額はぐっと下がってしまうことが多いです。

今回はキズこそありましたが、全体的に保管状態が良かったこともプラスとなりました。

 

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