こんにちは！
今回も日進月歩で進化を続ける脱進機にいて解説いたします。
本日ご紹介するのは雲上ブランドの一角であるオーデマピゲが開発したAP脱進機です！
前回のオシレーターについてはコチラ
脱進機の基本についてはコチラ
AP脱進機とは？
出典:オーデマピゲ公式サイト
https://www.audemarspiguet.com/com/ja/watch-collection/jules-audemars/26153PT.OO.D028CR.01.html
AP脱進機はオーデマピゲが開発した脱進機で、APとはオーデマピゲの略称です。
2006年に誕生しました。
デテント脱進機をベースにしたロビン脱進機を発展させた機構で、
オメガのコーアクシャルやジャガールクルトのエリプス・イゾメーター脱進機のベースになった脱進機です。
デテント脱進機はガンギ車を停止させる中折れ棒(デテント)があり、この中折れ棒をアンクルに置き換えたのがロビン脱進機です。
ロビン脱進機は2つの止め石を持ちガンギ車を交互に1歯ごとに停止させます。
これによりデテント脱進機の欠点を補いつつ、利点であったガンギ車が直接アンクルを叩く高効率性を実現しました。
しかし、止め石を2つにしたことでガンギ車がアンクルを叩けるのは2回進むうち1回のみとトルクが半減してしまう弱点もありました。
そこでAP脱進機ではカギとカギの間隔を短く調整し、テンプを叩く部位の間隔を長くすることでく高効率性と信頼性を両立しました。
また、ダイレクトドライブという機構により注油が不要になり、大きな衝撃を吸収する安全性と香箱のトルクを直接テンプに伝える
トルク効率の良さを実現しています。
出典:https://www.couronne.info/blog/audemars-piguet/millenary
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