こんには!
かんてい局上尾駅前店スタッフです!
オメガの時計の購入を検討される際に「コーアクシャル」なる単語をよく見かけるかと思います。
初見ではなんだろう?商品名やモデル名?と思いきや複数のコレクションに「コーアクシャル」
と記載がある・・・とスタッフも当初は困惑いたしました。
今日はそんなコーアクシャルの正体について解説いたします!
コーアクシャルをざっくり解説
端的に説明するとコーアクシャルとはムーブメントの機構のことです。
コーアクシャル・ムーブメント、コーアクシャル・エスケープメントとも言います。
コーアクシャルは「co-axial」と表記され英語で「同軸の」という意味で、
エスケープメントとは脱進機のことです。
つまりは「同軸設計の機構」または「同軸設計の脱進機」という意味になります。
コーアクシャルを搭載している腕時計は「オメガ」とコーアクシャルの生みの親である
時計師のジョージ・ダニエルズ氏の工房を引き継いだロジャー・スミス氏の作品のみです。
コーアクシャルの最大の特徴は「摩耗が少ない」ことです。
ムーブメントはパーツ間に注油されているため、数年はパーツが摩耗しないようになっています。
しかし、油が切れ始めるとパーツの摩耗は進行し精度の低下、最終的には故障してしまいます。
そのため通常、3~4年に一度オーバーホールし分解洗浄やパーツ交換が必要になるところ、
コーアクシャルは8~10年オーバーホールが不要で通常の2倍も長持ちするようになっています。
また、耐磁に関しては他を圧倒する高い性能を誇ります。
コーアクシャルの構造
コーアクシャルの構造を解説する前にまず、脱進機から説明します。
脱進機とは「ガンギ車」「アンクル」「テンプ」「ひげぜんまい」からなる時計の精度を司る、
言わば時計の心臓部です。
通常、アンクルには2つの爪石があり、ガンギ車という歯車の回転と停止を行います。
アンクルは1秒間に5~10回もガンギ車に接触するため、この2つの部品は特に摩耗しやすいです。
出典:ロレックス公式サイト
https://www.rolex.com/ja/about-rolex-watches/movements.html
コーアクシャルは上記のように通常はアンクルの爪石は2つであるところ、3つに増やし、
ガンギ車を同軸上に2枚配置する設計です。
爪石とガンギ車そのものを増やすことによて、爪石や歯先に掛る負担を軽減する機構です。
通常の脱進機はスイスレバー式と呼ばれ、250年前に誕生しました。
コーアクシャルは250年ぶりに誕生した革新的な機構なのです。
出典:スウォッチグループ公式サイト(海外)
https://www.swatchgroup.com/en/services/archive/2010/omegas-co-axial-story
コーアクシャルの開発者 ジョージ・ダニエルズ氏
さて、上記でも少し触れましたが250年ぶりに発明された脱進機であるコーアクシャルですが、
開発したのはオメガではありません。
イギリスの時計師であるジョージ・ダニエルズ博士が1978年にその原型を発表しました。
この業績を称え、ロンドン市立大学名誉工学博士号が授与されました。
当初はパテック・フィリップに持ち込み、興味を示したそうですが時期尚早ということで実用化には至らず、
その後、オメガを有するスウォッチグループのトップであるニコラス・G・ハイエックしが1993年に
技術を買取り、1999年に「デ・ビル・コーアクシャル」として製品化されました。
出典:オメガ公式サイト
https://www.omegawatches.jp/ja/chronicle/1999-the-world-is-not-enough
ぜひ一度ご来店下さい!
店舗情報
전당포 PAWN SHOP 当铺 Sanglaan casa de empeños