こんにちは!
前回までは脱進機の基本情報を解説させていただきましたが、今回からはその応用編で
各ブランドが誇る進化した脱進機をご紹介いたします!
第一回目はゼニスやフレデリックコンスタントが実用化に成功した、「オシレーター」ついてです。
以前にもオメガ コーアクシャルについて解説させて頂きました。
コーアクシャルも100年ぶりの新型脱進機として話題になりましたが、
オシレーターは3世紀ぶりのまったく新しい発明だといわれています。
どのような脱進機なのか?どうすごいのか?お伝えしてまいります!
オシレーターとは?
オシレーターは従来用いられてきたスイスレバー式やデデント式と呼ばれる脱進機とは
まったく異なる素材と形状を採用しています。
前述のとおり、ゼニスとフレデリックコンスタントが開発に成功した脱進機で、
両社ともサイズや形状に差異はありますが、シリコン製であることは共通しています。
オシレーターの最大の特徴はガンギ車を除く調速機と脱進機が一体となった円形のプレートになっていることです。
このプレート自体が高速で振動することから「振動子」を意味するオシレーターと名付けられました。
オシレーターはヒゲゼンマイをもたず、テンワとアンクルの非接触時間がある今までの脱進機とは違い
振り子時計時代に用いられた摩擦静止脱進機(グラハム脱進機)に近い構造を持ちます。
テンワとアンクルは軸があるためどうしても姿勢による誤差(平立差)は付きもので、
ヒゲゼンマイとテンワは温度変化によって変形し誤差の原因になっていました。
しかし、オシレーターは一体に成形されたプレートであるため、ヒゲゼンマイとテンワ、アンクルの軸を排することができます。
また、一度停止すると動かなくなってしまうという弱点をもつ摩擦静止脱進機を採用しているため、
ガンギ車の形状を従来のものから大きく変更し、再起動機能を搭載しています。
また、オシレーターは振動数も従来の機械式腕時計をしのぐ性能で、ゼニスのオシレーターは12万9600回/時で1秒に36回、
フレデリックコンスタンのオシレーターは28万8000回/時で1秒に80回という振動数を誇ります。
出典:フレデリックコンスタント公式ホームページ
https://frederiqueconstant.jp/features/monolithic/feature/
搭載モデル
現在、オシレーターを搭載している時計をご紹介いたします!
ゼニス デファイ インベンター
Ref.95.9001.9100/78.R920
出典:フレデリックコンスタント公式ホームページ
https://frederiqueconstant.jp/products/detail.php?id=FC-810MC3S6
フレデリックコンスタント スリムライン モノシリック マニュファクチュール
FC-810MC3S6
以上の2種類になります。
フレデリックコンスタントはケースの素材違いや文字盤の色違いなどのバリエーションが
存在します。
ぜひ一度ご来店ください!
店舗情報
전당포 PAWN SHOP 当铺 Sanglaan casa de empeños