こんにちは!
かんてい局上尾駅前店スタッフです!
本日ご紹介するのは「ムーンフェイズ」です。
おそらく多くの方が月の満ち欠けを表す機能であることをご存じかと思いますが、
より具体的な機能や理屈についてはご存じない方が多いのではないでしょうか?
今回は知ってるようで意外と知らないムーンフェイズの歴史と機能をご紹介いたします。
ムーンフェイズとは?
ムーンフェイズは太陰暦という月の満ち欠けを基準とする暦に対応しています。
一般的なグレゴリオ歴に対して11日短い354日で1年となります。
月は潮の満ち引きと相関関係があるため、現在でも漁業関係では太陰暦から算出された干潮・満潮の時刻を用いています。
そもそもムーンフェイズがなにを意味しているのかというと「月相」です。
月相とは私たちから見て「月がどのような形に見えるか」を意味します。
28相からなり新月を朔(さく)、満月を望(ぼう)と呼び1朔望(29日と12時間44分2.8秒、29.54日)で月の満ち欠けが一巡します。
混同して使用される言葉に「月齢(ムーンエイジ)」があります。
月齢とは月の周期(29.54日)を表すもので「新月から何日たったか」を意味します。
満月の月齢は14.8です。
ムーンフェイズに0~29 1/2と表記があれば、それが月齢表示になります。
ムーンフェイズのシステム
さて、朔望月の平均日数が29.54日とご紹介しましたが、これはあくまで平均になるので実際には誤差があります。
小数点以下の誤差がある周期を機械的に表示し続けることは非常に困難ですが
その難問を解決した人物が天才時計師ブレゲです。
彼は朔望月のサイクルを29.5日と設定し、おおよその周期で表示する選択をしました。
しかし、ここで問題になるのが0.5という小数点です。
歯車の数は当然「整数」であり、29.5個の歯車というのはありえません。
また、「1歯車1動作出力」であるため0.5の出力分を捻出することができません。
そこでブレゲは29.5の倍である59歯の歯車で駆動する仕組みを作りました。
つまりは1枚のディスクに2朔望月を表示し、ディスク半周で1朔望月(29.5日)を表すことが
できるようになったのです。
まとめると「ムーンフェイズは月相を29.5日とし、29.5日で半周するディスクを備えている」ということになります。
ちなみにムーンフェイズはその性質上、1年で9時間、3年で27時間ほどズレます。
しかし、高精度ムーンフェイズはを搭載したランゲ&ゾーネのランゲ1は122年に1日の誤差、
同ブランドの1815ムーンフェイズは1058年に1日の誤差と驚異の精度です。
これは通常の29.5日、59歯の歯車にたいして29.5日と12時間45分、135歯と詳細に設定することによって実現しました。
ぜひ一度ご来店下さい!
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