こんにちは!
かんてい局上尾駅前店スタッフです!
前回は雲上ブランドについてご紹介させていただきました。
その記事のA・ランゲ&ゾーネの項目でチェーンフュジー(鎖引き)機構を搭載した
「プール・ル・メリット」をご紹介いたしましたが、それが何なのか?どういった機構なのか?
という部分には触れていませんでした。
そのため本記事にて解説さて頂きます。
チェーンフュジー(鎖引き)機構とは?
チェーンフュジー(鎖引き)機構の起源は古く、15世紀にまで遡ります。
当初はマリンクロノメーター(海上用で木枠に収められ、舟の揺れに影響されないように工夫された大型時計)に用いられ、
その後は懐中時計にも採用されています。
テコの原理を応用した機構で、部品の一部にチェーンを用いて動力伝達を行うため、
チェーンフュジー(鎖引き)と呼ばれます。
機械式時計の動力は巻き上げられたゼンマイですが、ゼンマイが巻き上げられた直後と解け切る寸前では
トルクに違いあるため歩度にばらつきが出てしまいます。
チェーンフュジー(鎖引き)機構はゼンマイのトルクが低下した際に、その補正を行い、ムーブメントに
一定の動力を伝達します。
より詳しく説明すると、円錐形のフュジー(滑車)がチェーンで香箱につながっており(この部分がテコの支点から短い方にあたる)、
ゼンマイの力が最大限の際は香箱がフュジーの頂点を引っ張り、ゼンマイの力が弱まるにつれて次第にチェーンは
円錐の底部に向かって下がっていき、その半径が大きくなり、テコの支点より距離が離れていきます。(テコの支点から長い方にあたる)
A.ランゲ&ゾーネのチェーンフュジー(鎖引き)機構にはゼンマイを巻く際にチェーンが逆回転したり、
巻いている最中の動力を確保するために、「段階式遊星歯車」が搭載されております。
また、動力がいきなり失われることを防止するために「全巻防止機構」と「全開放防止機構」の2つを備えています。
この2つの機構はパワーリザーブを制限することによって、供給されるトルクを均一かつ規則的に低下させていく機能を持ちます。
さて、そんなチェーンフュジー機構ですが、小型化する難易度は非常に高く、腕時計が主流になるにつれて忘れられていきました。
再び日の目を浴びたのは1994年10月のことで、1990年に復活を遂げたA.ランゲ&ゾーネのコレクション第一弾として
「トゥールビヨン・プール・ル・メリット」が発売されました。
以後、チェーンフュジー機構を搭載したモデルは「プール・ル・メリット」の名を冠するようになり、
A.ランゲ&ゾーネの最上級モデルとして知られるようになります。
ぜひ一度ご来店ください!
店舗情報
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