クロノメーターとは
クロノメーターとは、スイス公認クロノメーター協会【通称COSC:コスク(The Contrôle Officiel Suisse des Chronomètre)】が規定する、ムーブメントがどれだけ正確かという精度規格になります。
様々な環境下のもと15日間にも渡って精度をチェックし、その基準を満たした物のみが「クロノメーター」となります。
高い精度と品質を保証する称号のようなものですね。
ちなみに、合格するムーブメントの割合は約3%と言われており、非常に厳しい基準であることが分かります。
気になるその内容とは…
・垂直、水平など5つの姿勢差かつ3つの温度下に置き、1日にどれくらい時間がズレるかをチェック。
・1日のズレ(日差)が-4秒~+6秒以内であれば合格。
通常の自動巻き時計が日差±20秒程度は許容範囲内といわれるのを考えると、非常に高い精度が条件になってきます。
クロノメーター認定に合格したムーブメントを搭載した時計には、COSC認定書がついていたり文字盤に「CHRONOMETER」の表記があったりします。
クロノメーター以上といわれる各ブランドの基準
近年ムーブメントの開発・製作技術が上がってきたことで、クロノメーターとは別に独自の精度規格を設けているブランドが増えてきています。
代表的なのが、皆さんご存じのロレックスやオメガ。
どんなものかというと、
ロレックス
ロレックス高精度クロノメーター(2015年~)
・クロノメーターに合格していることが前提
・平均日差が-2秒~+2秒
・7つの姿勢差と回転装置によって検査
・ムーブメントをケースに入れた状態で検査
オメガ
マスタークロノメーター(2015年~)
・クロノメーターの他、スイス連邦計量・認定局(METAS)にも合格している
※METASの基準は0~+5秒以内
・防水性能、対磁性能、パワーリザーブも検査
・ムーブメントをケースに入れた状態で検査
グランドセイコー
グランドセイコースペシャル規格(GSS規格)
日本が誇るGSはクロノメーターを名乗らず、さらに厳しい独自の規格で検査されています。
と、クロノメーターよりも過酷な条件で合格した時計のみがGSS規格モデルとして販売されています。
「どんな状況にも、グランドセイコーとして誇れる精度と安定性を供給する」といったグランドセイコーの理念には惚れ惚れします。
どれもクロノメーターより厳しい基準となっています。
また、大きく違うのはどのような状態で検査されているかということ。
クロノメーターはあくまでムーブメントの規格なので、ケースに入れる前の状態で検査されます。
ですが、ロレックスやオメガは実際に使う時のことを考えて、ケースに入れた状態で検査をします。
より「時計としての完成度」を求めているような感じです。
店頭販売中のクロノメーター搭載モデル
(上記ロレックス・オメガ・グランドセイコーは除いております)
TUDOR(チューダー)
79030N ブラックベイ フィフティエイト
BREITLING(ブライトリング)
AB0015 クロノマット 日本限定モデル
BREITLING(ブライトリング)
A1732124 スーパーオーシャン ヘリテージ42
店舗詳細
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