前回この記事を書いたのが2022年1月でしたが、10ヶ月が経過した2022年11月現在どのように変わったのかについてお伝えします。
まずは腕時計の値上げについてお伝え致します。
値上げの仕組み
輸入腕時計の多くが本国(スイス等)のメーカー指示により価格改定が行われます。これにより日本の販売店(正規代理店)では有無を言わさず一斉に価格を変更しなければなりません。
様々なケースがあるようですが、全ての品番で値上げが行われる場合は《店頭在庫の金額も変更》になります。
腕時計の数%となると金額でいうと数万円変わってくることもあるので大きな影響になります。
内外価格差とは
ではなぜ値上げが行われるのか。もちろんコストの上昇や、人件費等も理由にありますが、メーカーHP等でよく使われるのが【内外価格差の調整】と記載されることがあります。 これは腕時計が正規の販売価格で世界各国同じくらいの価格で販売するために調整します。との意味合いになります。
輸入品の多くは円安になると日本での販売価格は上がるのが一般的ですので為替の影響が大きく関わってきます。
追記:2022年は円安の影響で数回値上げをしたメーカーもありました。
値上げのブランド
具体的にどんなブランドが値上げになったか。2022年前半の値上げブランド。
ROLEX(ロレックス)すでに2回、値上げ済み。
IWC(アイ・ダブリュー・シー)すでに値上げ済み
他のリシュモングループでも値上げ予定あり→値上げ。
OMEGA(オメガ)全体でおよそ7%値上げ。→実施。
他のスウォッチグループでも値上げ予定あり。→値上げ。
シャネル等
ロレックス・オメガが値上げすると他のブランドも値上げする事が多い傾向にあると感じます。
追記:9月にIWC、10月にはLVMH系列でさらに値上げ、11月にはシャネルが値上げとなりました。
通例だと12月の値上げはあまりないので、年内は現状価格となり、変化があるとすれば年明け2023年になるでしょうか。
中古市場に与える影響は
日本での正規品の販売価格が上昇すれば中古相場も上昇する可能性が高くなります。購入を検討している方は今のうちの方が良いかもしれません。
売却を検討の方は難しいタイミングだと思います。買取価格は市場の流通量と人気の有無によって変わりますので一概には言えない部分が大きいからです。
すぐに価格に影響するモデルもあればそうではないモデルもありますのでご検討中の方はお気軽にご相談ください。
最後に
いかがでしたでしょうか?本日は腕時計の値上げについてお伝えしました。すでに所有しているオーナーさんからすると自分の時計の価値が上がると喜ぶ人もいるかと思います。
また、時計メーカーも新作では大きな仕様変更をしたりスペックアップしたりと、時計自体の価値を上げているメーカーもあります。新作は高くて手が届かないけど旧作を中古店で探すという選択肢が増えてくる時代でしょうか?
何事も、タイミングが重要なので『買いたいタイミング』『売りたいタイミング』でアクションを起こすことが大事だと思います。このブログがそんなきっかけになればと思います。
かんてい局須賀川店では『買いたいお客様』『売りたいお客様』の相談を随時受け付けております♪
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