時計は、小さな部品を繊細なバランスで組み立てた精密な機械です。
仕事中もプライベートでも身につけていることの多い腕時計。毎日身につけているにもかかわらず、時計について意外にの知らないことがあったりします。
大切な腕時計を末永くお使いいただくための基礎知識をご紹介していきます。
正規品・並行輸入品とは?
高級腕時計を正規店以外で買う時に気になるのが「どういった商品をどのように仕入れたか」
・正規輸入
・並行輸入
・正規輸入とは、「代理店ルート」のようなもの。
海外メーカー(ロレックス、オメガなど)が日本の正規代理店に品物を卸し、そこから日本の小売店や販売店を通して国内で流通していくものです。
・並行輸入とは、日本の正規代理店は通らず、海外の直営店や正規代理店に卸された品物をメーカーとは関係のない会社・個人が独自に買い付け国内に持ち込み流通させることです。
『並行輸入のメリット』
・価格
正規代理店ではブランドイメージや値崩れ防止のために定価に近い価格で売られていることがほとんどです。
しかし、海外での直接買い付けであればその縛りは少なく為替変動で安くなることもあります。
・日本では未発売の商品を仕入れることができます。
『並行輸入のデメリット』
・取扱説明書や保証書に日本語表記がない場合があること。
・日本の正規代理店を通っていないため、返品が受け付けられないかもしれないこと。
・日本の正規販売店によってアフターフォローの可否ややり方に違いがあること。
クォーツ時計と機械式時計の違い
◇クォーツ式時計◇
クォーツ(水晶)時計は、電池で動く時計です。
水晶に電気を流すと一定の振動を起こすと言う性質を活かし、秒針を作動させています。
電池を動力として、ICで水晶振動子の振動を制御しながら、正確な1秒をつくり、その信号をもとに針を動かします。
機械式と比べて精度が月差数秒と非常に安定しています。電池の寿命はメーカーやモデルにより異なりますが、約1~2年です。電池切れの場合は電池交換が必要です。
◇機械式時計◇
機械式時計は、ぜんまいで動いています。
巻き上げられたゼンマイがほどける力を利用して動きます。
腕時計の中でも人気が高いのが、自動巻き時計です!
ぜんまいの力を動力にして、てんぷの正確な振動により歯車をコントロールしながら針を動かします。ねじを巻くことで時計が動くという、味わいや温かみが感じられる歴史ある構造であり、エコロジーで自己完結型の駆動システムです。
◇手巻き式 リューズ操作でゼンマイを巻き上げる
◇自動巻き 装着時の腕の動きによって巻き上げる
2通りの方式があります。
※一般的な自動巻きの時計はリューズ操作による手巻きも可能です。
※機械式時計の精度は現行の新品・中古品で日差±5~20秒程度、中古やアンティークでは、個体差も御座いますが、日差30秒~2分前後の誤差が生じる場合もあります。
◇時計の分解清掃(O.H)について◇
腕時計などのオーバーホールは、分解・掃除し、点検やメンテナンスを行う作業です。
機械式やクォーツなどの腕時計は、長く使用することにより、部品の摩耗や潤滑油の劣化が起こります。オーバーホールを施すことで、故障などのアクシデントを事前に予防することができ、コンディションを良い状態に保つことができます。これにより、大切な腕時計の使用年数を延ばすことにもつながりますので、定期的なオーバーホールをお勧めします。
定期的なオーバーホールは機械を長持ちさせます。
※精度の誤差が許容範囲より大きくなり始めたり、リューズの巻上げがスムーズにいかなくなった場合、油切れと判断できます。目安として3~5年周期でのオーバーホールをオススメします。
腕時計の各部位の名称
【ケース】…ムーブメントとダイヤルを納める器のこと。
一般的にはステンレススチール製のものが多いが、金やプラチナなど様々な素材が使用されています。
【インデックス】…ダイアル上に記された時刻を示す数字や印。
【リューズ(竜頭)】…ゼンマイの巻き上げや時刻、日付の調整に使うつまみ。
【ベゼル】…ケースの一部で、ダイアルや外側にあるガラスを固定する円状パーツ。
ダイヤやゴールドをあしらったデザイン性の高いものや、タキメーター(時速や平均速度などを測定するためのメモリ)が記されたものなど用途によって様々。
【ラグ】…バンドと本体をつなぐ部分。ケースの上下についていることが多い。
【バンド】…金属のものはブレスレット、それ以外のものはストラップと呼ばれる。
※ラグから伸びたブレスレットやベルトを、固定するための留め金を『バックル』という。
【ダイヤル】…文字盤・顔とも呼ばれる。時刻の表示板。
クロノグラフとは?
ストップウォッチ機能のことを、腕時計では『クロノグラフ』と言います。
【30分積算計】…クロノグラフでの計測開始と同時に、経過時間を30分単位で積算表示するインダイアル。
【スタート・ストップボタン・リセットボタン】…基本的にはスタート→ストップ→リセットボタンを押す。という一連の動作を行う。
【12時間計】…クロノグラフでの計測開始と同時に、経過時間を12時間単位で積算表示するインダイアル。
【スモールセコンド】…60秒計。クロノグラフではセンターではなくインダイヤルで表示することが多い。
【タキメーター】…ダイアル外周やベゼルに細かく記されたメモリのこと。クロノグラフ秒針をスタートさせて時速や平均速度などを測定する。
GMT機能とは?
「GMT(Greenwich Mean Time)」とは、国際的な基準時刻のひとつです。
イギリスのグリニッジ天文台を通る子午線(南北線)を基準とした「平均太陽時」を指し、「グリニッジ標準時」や「グリニッジ平均時」と訳すもの。
※平均太陽時とは、恒星である太陽と地球の自転の関係から求められる年間を通じた24時間(8万6400秒)という1日の平均時間です。
恒星の運動から観測する1日の長さは季節によって変動し、地球の自転速度は一定ではありません。これらを平均して24時間を定義し、グリニッジ天文台を基準としたのが『GMT』です。
24時間針(GMT針)と24時間目盛によって、世界標準時をはじめ、複数のエリアの時間帯を同時に表示できる機能のことを言います。
グローバル化が進む現在のビジネスマンに非常に人気の高い機能です。
時計のGMT機能とは、「ローカルタイム(現地時間)」と「ホームタイム(GMT)」のふたつのタイムゾーンを同時表示できることを指します。
基本的な時計機能に加え、GMT用の時針(GMT針)と24時間表示の回転ベゼルを搭載し、GMTとローカルタイムを同時に表示するモデルが一般的です。
【GMT機能の基本的操作】
リューズのみで操作するGMTウォッチは、リューズを1段階引くと短針が単独で調整でき、24時間分(2回転分)回すと日付が1日替わります。
リューズを2段階引いた状態では、時分針とGMT針が連動して動く、時間合わせのモードです。GMT針は単独での調整は不可能なため、ホームタイムを設定するGMT針を中心に時間合わせを行うことが基本となります。
操作方法は様々で、1つのリューズで現在の時間帯(ホームタイム)と第2時間帯(ローカルタイム)を操作するものが一般的です。
他にも、回転ベゼルで第3時間帯を表示するもの、インダイヤルで第2時間帯を表示するもの、さらにはこれら2つの時計を合体させた機能を持つ複合タイプなどもあります。
【最後に】
簡単ではありますが、各時計の名称、基本的な使用方法などをご紹介しました。
かんてい局須賀川店では、ROLEXをはじめ、TUDOR・OMEGA・SEIKO・CITIZEN・TAG Heuer・BREITLING・CARTIER・CHANEL・G-SHOCKなどなど幅広く取扱いしております。
買取はもちろん質預かり、また販売もしております。
ぜひご来店ください。
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質屋かんてい局須賀川店では
下記のようなサービスを行っております。
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