時計は、小さな部品を繊細なバランスで組み立てた精密な機械です。
本日は、基本的な腕時計の仕組み、日頃のお手入れの仕方や取扱い注意点についてです。
時計のしくみ
【機械式時計のしくみ】
機械式時計は、ぜんまいで動いています。巻き上がったぜんまいがほどけようとする力で動きます。
【クオーツ時計のしくみ】
電圧を加えると安定した高い振動をする水晶(クオーツ)の特性を利用して、機械式時計に比べてより高い精度(月差/年差)を実現します。
※機械式時計は日に数秒から数十秒ずれてしまうことが一般的。
対してクォーツ式時計は、機械式時計よりはるかに高い精度を実現します。
【時計の名称】
磁気の影響
時計は磁気が苦手です。時計部品は金属製で、磁気の影響を受けます。
身の回りには、磁気を発生する製品がたくさんありますので、磁気製品から5cm以上離してください。
こんな場合は注意!
・磁気ブレスレットと一緒に着けている
・スマホやスマホカバーと時計を重ねて置いている
・バッグの中でマグネット式、タブレットカバーと接触している
機械式時計は一瞬でも磁気に触れてしまうと、遠ざけてもてんぷのひげぜんまいに磁気が残り、精度が悪くなってしまいます。その場合は、磁気を取り除く修理が必要です。
磁気のあるものから5cm以上離すことに注意をしてください。
日頃のお手入れ
【サビが時計に及ぼす影響】
『バンド』
ステンレス製のバンドでも、隙間に溜まった汗や汚れによってさびることがあります。また、汚れやサビが染み出し衣類の袖口を黄色く汚す原因にもなります。
『リューズ・ボタン』
隙間に汗や汚れが溜まりサビが発生すると、ボタンやリューズが操作しにくくなったり、動かなくなったりします。その場合は、修理が必要になります。
『時計本体』
裏ぶたと本体との隙間に汗や汚れが溜まるとサビが発生しやすくなります。このサビは、防水性能を低下させる原因となり、時計の寿命を縮めることになります。
そこで、日頃のお手入れが大切です!
いつも肌に触れている時計ですので、清潔に保つことをおすすめします。
・時計を外したら、乾いた柔らかい布で時計本体・バンドの水分や汗、汚れなどを拭き、風通しの良い場所に置きましょう。
・バンドを装着する時は、余裕をもたせ通気性をよくしてご使用ください。時計を着けた状態で指1本が入る程度が良いです。
・リューズのサビ付きを防止するために、時々リューズを引かずに空回ししてください。
・直射日光や高温多湿は避けましょう。保管場所は常温で、湿気の少ないところをお選びください。
使用上の注意事項
・カレンダーの修正禁止時間帯は、午後8時から午前4時です。
カレンダーはこの時間帯前後にかけて、日付と曜日がゆっくり回転して切り替わります。その時間帯は、カレンダーを操作すると力が2重に部品へと加わり、負荷をかけることになります。そのため部品が破損したり、うまく日付曜日が変わらなくなり故障の原因となります。
・ゴルフ・テニス・野球のバッティングなど衝撃が激しいスポーツは外して行ってください。
腕から衝撃・振動が伝わり、装着している時計内部の繊細な部品に影響を与え、破損の原因になることがあります。
修理のメンテナンスについて
分解掃除(オーバーホール)は5年位を目安に行ってください。
下記のようなサービスを行っております。
■パール 糸交換

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