タイトルに偽りはありません。なんと、ロシアで生産されたスパークリングワインのみが「シャンパン」を名乗ることができるとする法律が、この度ロシアで成立しました。なぜそのような事が起こったのでしょうか?
スパークリングワインとは
まずはスパークリングワインについてお伝え致します。その名の通り発泡性のワインの総称になります。国や地域関係なく使用されています。
なお、発泡性ワインに対して、非発泡性ワインは「スティルワイン(Still wine)」と呼ばれています。
スパークリングワインの特徴としてボトル(瓶)が炭酸ガスに耐えられる様にボトルは肉厚ガラスで、太くなで肩でパントは大きいのが特徴です。
シャンパンとは
これまでのシャンパンの定義はフランスのシャンパーニュ地方で生産されたブドウのみを使い、瓶内二次発酵を行った上で封緘後15か月以上の熟成を経た、シャンパン製法のスパークリングワインを意味します。 シャンパンはフランスのAOCの規格に則って厳しく管理・監視されています。したがって勝手に商品名にシャンパンとつけたりはできないようになっています。ボトルに【CHAMPAGNE】と記せるのは文字通りシャンパンだけという事になります。
ロシアのスパークリングワイン
これまでロシアでもワイン造りはおこなわれてきました。ロシア語でシャンパンは「シャンパンスコエ」と呼ばれて親しまれています。
アブラウ・ドゥルソは“ソビエトシャンパン”と呼ばれていました。フランスのシャンパーニュ地方と土壌、気候が似ているということも理由にあるようです。
なぜこのような事が起こったのか?
現在のところハッキリとした回答はないようですが、EUとフランスのロシア経済制裁に対抗するためや ロシア産のスパークリングワイン市場の成長の為ではないかと言われています。
これまでもロシアは2014年のクリミア併合後に制裁を受け、オランダ産ゴーダチーズやイタリア産パルメザンチーズの禁輸措置を導入しました。
今後どうなるか?
ロシアの発表を受けてフランスは猛反発。シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会は「この受け入れられない法律を修正するため、フランスや欧州連合(EU)に外交努力を求める」との声明を発表し、今後は法廷での争いになりそうです。
また、LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)は一時的には出荷停止はするものの、「スパークリングワイン」にラベルを変更してロシアへの輸出を続けるという事です。
※ボトルにフランス語で「シャンパン」と表記することは引き続き可能だが、ボトルの後ろにキリル文字で「スパークリングワイン」と明記することが求められるそうです。
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