アンティークジュエリーのなかでも人気なのが『カメオ』です。
女性の横顔や草花のモチーフが彫られているものをよく見ますよね。
「素敵だけどコーディネートが難しそう。。。」となかな手に取れずにいる方も多いのではないでしょうか。
カメオとは
カメオ(cameo)とは、絵柄が立体的に見える「浮き彫り」を宝石などに施す彫刻技法のとこを言います。
また、メノウや大理石、貝殻などに浮き彫りを施した装飾品・工芸品をさします。
紀元前からある技法で、19世紀初頭までは主に男性向けの美術品でした。
男性の富や権力を象徴するもアイテムだったため、皇帝自身の横顔やギリシャ神話をモチーフにしたもやお守り・印象などが多く作られています。
女性向けのジュエリーとして普及したのは、ヴィクトリア時代からです。
アメジストやオニキスなど鉱物の色や層のコントラストを活かした、叙情的な女性像を彫刻したものが多く作られ、この頃から貝殻を使用したシェルカメオなども作られるようになりました。
時代の変化とともに、彫刻が施される宝石やモチーフは変化してきましたが、その形は古代ローマ時代からすでに現在の形と変わらないと言われています。
カメオの素材
カメオの素材となる代表的な宝石は、貝殻(シェル)・メノウ・オニキス・サンゴ・ターコイズなどがあります。
エメラルドなどの不透明石も使用することもありますが、縞や色のコントラストが美しい宝石が素材として選ばれる事が多いです。
カメオは使用する素材によって呼び方が変わります。
貝殻(シェル)を使用しているものはシェルカメオ、メノウなど天然石を使用したものをストーンカメオ、サンゴを使用したものならサンゴカメオと呼ばれます。
また、アクリル樹脂をカメオ風に成形したアクリルカメオや金属をカメオ風に成形したメタルカメオなどもあります。
カメオのモチーフ
紀元前から時を超えて愛されるカメオのモチーフといえば、女性の横顔を思い浮かべるかたが多いのではないでしょうか。
カメオは、神話・絵画・聖書などをモチーフとしたデザインと貴婦人の横顔をモチーフにしたデザインの2つに大きく分けられます。
他にも、エンジェルや動物、草花などのモチーフも人気があります。
写真のない時代だからこそ、肖像彫刻を残すことは権力を象徴だったり、大切な人を身近に感じられるジュエリーとして流行ったのかもしれません。
天然の素材を使用しているからこそ、全く同じものは存在しません。
そのオリジナリティ、希少性、芸術性は極めて高く、カメオをコレクションしていた貴族も多くいました。
秋冬ファッションにおすすめ!
女性がファッションジュエリーとしてカメオを身につけるようになったのは、ルネサンス時代に遡ります。
その時代を繁栄させたフィレンツェの支配者メディチ家の収集によってカメオが人気になり、ヨーロッパの女性の間でも大流行しました。
カメオジュエリーはペンダントトップとブローチを兼用していいるものをよく見かけます。
ブローチとして使用できるカメオは、重厚感のある秋冬ファッションにとても映えます!
ストールやマフラーに添えるだけでエレガントな雰囲気を演出してくれるので、いつもよりちょっと特別な装いにしてくれます。
ちなみに、フォーマルシーンにおいての正式なブローチの身につけ方は、相手から見て右側で胸元ではなく肩車(鎖骨付近の高い位置)になります。
カメオのお手入れ方法
最後に、大切なカメオジュエリーを長くお使いいただくために、シェルカメオとメノウカメオのお手入れ方法ご紹介致します!
◇シェルカメオ◇
①薄めた中性洗剤で優しく汚れを洗ってください。
②十分な洗浄と乾拭きをしてください。
*シェルカメオは衝撃や圧力に弱いため、洋服などに付ける際は低姿勢で装着してください(落下時の割れ、ヒビを防ぐため)。
また、落下防止のシリコンゴムの使用をおすすめします。
*使用しないときは、直射日光・乾燥を避けて保管してください。
◇メノウカメオ◇
メノウカメオは石鹸と歯ブラシで丸洗いしても大丈夫です!
*カメオの白色部分は、染色しやすいので口紅・ファンデーションなどが付かないようにに注意してください。
*メノウは水晶と同じ硬度7で比較的硬い宝石なので、通常の仕様によって傷がつくことはありませんが、落としたり大きな圧力がかかると割れや欠けの原因になるので注意してください。
*使用しないときは、直射日光・乾燥を避けて保管してください。
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