ジャパニーズウイスキーの評価は近年、世界中で上がっています。
スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダと並び世界5大ウイスキーの一つとされています。
イギリスのウイスキー専門誌が主催する国際品評会「ワールド・ウイスキー・アワード（WWA）2022」で、笹の川酒造（郡山市）の「山桜 ブレンデッドモルト シェリーウッドリザーブ 安積」がブレンデッドモルトウイスキー部門で世界最高賞に選ばれました。
ジャパニーズウイスキーとは？
日本のウイスキー造りは100年に満たないですが、独自の進化を築いてきました。
日本の各蒸留所が建設されている地域は、冷涼で湿潤な気候が多く、水も豊かでウイスキー造りにとても適しています。
ジャパニーズウイスキーは、スコッチウイスキーの手法で制作されたのが起源とされていますが、日本人の好みに合わせてスコッチウイスキーの持ち味であるスモーキーなフレーバーが抑えられているのが特徴です。
モルトウイスキーとグレーンウイスキー、これら2つを混合したブレンデッドウイスキーがジャパニーズウイスキーの主流となっています。
ジャパニーズウイスキーの定義
2021年2月、日本洋酒酒造組合は、自主基準として「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を策定したことを発表しました。
日本のウイスキーは世界的にも高く評価されていますが、これまで明確な基準がありませんでした。
そこで、国内外の消費者の適切な商品選択が出来るよう、「ジャパニーズウイスキー」と表示する際の一定の基準が設定されることとなりました。
この基準は、2021年4月1日から運用が始まりました。
また、経過措置として、2021年4月1日前までに製造・販売中の製品は2024年３月31日まで適用が猶予されています。
| 特定の用語 | 製法品質の要件 | ||
|---|---|---|---|
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ジャパニーズ ウイスキー |
原材料 |
原材料は、麦芽、穀類、日本国内で採水された水に限ること。 なお、麦芽は必ず使用しなければならない。 |
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| 製法 | 製造 |
糖化、発酵、蒸留は、日本国内の蒸留所で行うこと。 なお、蒸留の際の留出時のアルコール分は95度未満とする。 |
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| 貯蔵 | 内容量700リットル以下の木製樽に詰め、当該詰めた日の翌日から起算して3年以上日本国内において貯蔵すること。 | ||
| 瓶詰 | 日本国内において容器詰めし、充填時のアルコール分は40度以上であること。 | ||
| その他 |
色調の微調整のためのカラメルの使用を認める。 |
||
日本洋酒酒造組合が発表した「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」についてはこちらをご覧ください。
■日本洋酒酒造組合ホームページ■
ジャパニーズウイスキーが人気の理由
ジャパニーズウィスキーは個性豊かで一概には括ることはできません。
ですが「味わいの繊細さ」が特徴といえ、その繊細さは、持っている原酒の豊富さによりもたらされるものです。
ジャパニーズウィスキーで最も重要とされているコンセプトは、『食事に合うこと』この発想でウィスキーを作っている国は他にないと思います。
国産のウイスキーは2001年以降、欧州での品評会で高評価を受けるようになり、08年にハイボールでウイスキー人気が復活しました。
ウィスキーブームにより、生産が追い付かなくなっていると伝えられるジャパニーズウィスキーですが、20～30年後を見据え、長期的に貯蔵酒を増やしているところです。
最後に
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