クロノタイムとは
TUDOR自体は1930年代にイギリスでの市場拡大を目的に作られたロレックスの姉妹ブランドです。
富裕層向けのロレックスに対し、TUDORは「一般庶民」向けの廉価ラインとして作られました。
文字盤やリューズ、裏蓋といったパーツにROLEXの部品が使われていのに、ロレックスに比べリーズナブルな価格で販売されていました。(当時の話)
クロノタイムは1976年に誕生した自動巻きのクロノグラフです。
手巻き式しか存在しなかったクロノグラフに自動巻きのクロノグラフムーブメント【ETA”バルジューCal.7750″】を搭載させ、当時の時計愛好家の心を見事に掴みました。
デイトナをリスペクトしたクロノグラフのお手本とも言える完成度の高い外観、そしてロレックスでは考えられない価格設定。
当時の時計界においてクロノタイムの高い完成度は非常に話題になりました。
カマボコケース
カマボコケースはなんといっても分厚く・真っすぐ切り立った形です。
これはロレックスにはないチューダーだけの特徴といえます。
カマボコケースはクロノタイムのセカンドモデルまで採用されていましたが、サードモデル(792**系)でROLEXのデイトナのようなケースに改良されてしまいました。
廃盤になると高騰するROLEXの原理につられ、カマボコケースは現在レア個体として人気が急上昇し、数年前と比較すると格段に高騰しています。
左:クロノタイム 右:デイトナ
前期・後期文字盤
791○○系にあたるクロノタイムのセカンドモデルには、前期と後期の文字盤が存在します。
見分け方としては、
前期文字盤:デイト表示部に枠がある/T SWISS T 表記/インデックスが台形(立体で)
後期文字盤:デイト表示部に枠がない/T SWISS MADE T 表記/インデックスが長方形(立体で)
となっています。
日ロレOH・について
TUDORのメーカーOHは日本ロレックスに依頼することになるのですが、一部の四桁アンティークROLEXなどと同様に【スイス本社パーツ生産終了】的な感じで返却されてしまいます。
仮にOHを受けてくれたとしても、文字盤や針の劣化による交換、それによって夜光が変更になってしまいますので変更することはあまりおすすめしていません。(オリジナルを保った時計としての価値が低下してしまいます。)
そのため、メーカー以外で信頼できる時計屋さんでのOHをするのが良いと思われます。(パーツ交換に注意)
店舗詳細