ロエベの買取について｜質屋かんてい局つくば店

2020年3月 9日 [スタッフブログ]

ロエベの買取について｜質屋かんてい局つくば店

今回は、ロエベについてご紹介いたします。

ロエベのバッグといえば、ディテールや素材にこだわり、上品な雰囲気を演出できるのが魅力的ですね。スペイン王室御用達の上質な革や「L」の文字のモノグラムを使ったバッグは世界中に愛用者が多く、新作が出るたびに話題になります。ロエベは素材や品質へのこだわりが特に強いブランドとして知られており、仔牛の皮をなめした高級素材が使われています。

では、なぜロエベは大人の女性に親しまれるのか、詳しく話していこうと思います！

お店の場所はココ！↓

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ロエベの歴史

ロエベの始まりは、ドイツの皮革職人であったエンリケ・ロエベ・ロスバーグがスペインを訪れた1846年にまで遡ります。当時のスペインは皮革大国として高い技術力を持った国でした。さらに、上質な革を扱っていたこともあり、感銘を受けたエンリケはマドリードの中心に工房を開業しました。その後、ロエベとしてブランドを設立したのは1872年になります。当初は上質な革を用いた葉巻入れやコインケースを手掛けていましたが、やがて革製の宝石箱が貴族や富豪たちの間で評判になり、バッグやトランクなども手掛けるようになりました。

1892年、スペインのプリンシペ通りに当時では珍しい店舗併設型の工房をオープンしました。この頃から全ての製品に「レザーグッズファクトリー」というエンブレムが施されるようになり、また、それと同時に婦人用ハンドバッグの製作も手掛けるようになりました。そして、ロエベにとって大きな転機となるのが1905年のことです。ロエベはスペインのコンキスタ公爵夫人によってスペイン王室に紹介され、アルフォンソ13世より王室御用達の称号を授かりました。王室御用達の後ろ盾を得たロエベは、国内での事業拡大を推し進めます。国内二店舗目をバルセロナにオープンしたことを皮切りに、国内主要都市で次々と店舗を開いていきます。ロエベは増加する顧客の注文に応えるため、1949年には自社の生産工場を開き、新たにインテリア小物、靴などの生産も始めました。

ロエベの勢いは止まりません。当時、ロエベはスペイン国内において絶大な人気を得ていましたが、ロエベブティックではロエベ以外のブランドも扱っていました。例えば、シャルル・ジョルダン、ロジェ・ヴィヴィエ、クリスチャン・ディオール。これらのブランドは今でも一線で活躍する一流のハイブランドですね。こういったスペイン国外のブランドの販売権を獲得することで、ロエベはまさにハイブランドのセレクトショップのような立ち位置でもありました。

スペインでの人気を絶対的なものにしたロエベはついに、1960年代で世界へ進出を始めます。まず始めたのが、プレタポルテ事業になります。この事業の開始にあたり、ロエベはカール・ラガーフェルドやラウラ・ビアジョッティ、ジョルジオ・アルマーニといった有名デザイナーを迎え入れました。

ロエベが世界的に認知されるきっかけになったのは1970年代に発表された二つのアイコンです。

一つは1970年に発表されたロゴマーク「アナグラム」。これは現在でもロエベを象徴しているロゴマークですね。四つの"L"を組み合わせたデザインはスペインの画家ヴィンセント・ヴェラによって生み出されました。

もう一つは、1975年に発表された定番のバッグ「アマソナ」。現在でも新しいモデルが出ているアマソナは、もはやロエベの代名詞と言われるほどの人気ですね。

1985年になると、ロエベは大きな変化を遂げます。ルイ・ヴィトンとの提携を発表し、これまでターゲットであった上流階級から中流階級にまでその幅を拡大しました。具体的な施策としては、まだ駆け出しだったプレタポルタ部門に新鋭デザイナーを起用しました。これによりフレッシュな感性を取り込み、若年層や一般大衆の需要を汲んだデザインを生み出しました。そして1996年、ロエベはLVMHグループの一員になりました。

ロエベの変革

ロエベはLVMHの一員となるまで、どちらかというと富裕層向けのハイブランドとしてのイメージが強かったことは前述したと思います。しかしながら、昨今ではそのイメージは大きく変わってきているように思えます。その原因はやはりデザイナーが変わったことにあるでしょう。2013年にクリエイティブディレクターに就任したジョナサン・アンダーソンはロエベの伝統的なクラフトシップを重んじながらも、モダンなデザインに組み込むことで新たなロエベの形を示しました。ジョナサンはこれまでにない素材やデザインを追求するとともに、他の分野とも積極的にコラボレーションしてロエベのブランドの幅を広げました。

では、今後のロエベを左右するジョナサン・アンダーソンとはどのような人物なのでしょうか。

ロエベの希望、ジョナサン・アンダーソンとは

2013年にクリエイティブディレクターとして就任したジョナサン・アンダーソン。彼は当時29歳という若さで一流メゾン、ロエベのトップデザイナーとして就任し、今最も期待されているデザイナーの一人です。

1984年に北アイルランドで生まれた彼は、デザイナーになる前は俳優として活動していました。きっかけは俳優をやる傍らでステージ衣装に興味を持ったことでした。彼は名門ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業し、24歳の時に自身のメンズウェアブランドである「J.W. アンダーソン」を立ち上げました。すぐにレディースラインも開き、伝統とモダンを組み合わせたデザインや男女間でシェアできるデザインへのアプローチによって瞬く間にファッション界で注目されました。

彼は驚くべき速さでロエベのトップデザイナーに上り詰めましたが、もちろんこれは当たり前のことではありません。普通ならば、いくつかのブランドで下積みをし、中堅ブランドのクリエイティブディレクターを経験してからビッグメゾンのデザイナーになるものですが、彼はいきなりオリジナルブランドをヒットさせ、ロエベのクリエイティブディレクターになりました。さらには自身のブランドであるJ.W. アンダーソンもLVMHの一員となっているのです。

これからのロエベ

ジョナサン・アンダーソンにより、ロエベは大きく変わりました。ロエベが持つ上質な素材を使った製品と、ジョナサンによる先進的なデザインが組み合わさり、独特のアプローチの方法を確立しました。

しかし、彼は単なるプレタポルテやレザーグッズのデザイナーではありません。彼はアートやライフスタイルに大きな関心を持ち、それらとうまくコラボレーションすることでロエベを新たな道へ導こうとしています。その証拠に、「ロエベファンデーションクラフトプライズ」が2017年から毎年開催されています。これは世界中の職人から工芸品を募集し、その中からグランプリを決定するというものです。そして、彼は2018年ロエベクラフトプライズ受賞者である日本人セラミック・アーティスト桑田卓郎さんとともに、2020-21年秋冬コレクションを製作することを決めました。このようなこともあり、昨今では様々なジャンルで活躍するロエベに注目が集まっています。

ライフスタイルに通じた身近なインスピレーションがその時代に合わせて、大人の女性たちの魅力を引き出しているのかもしれませんね。