店舗名 | かんてい局つくば店 |
ブランド名 | |
商品名 |
硯 |
買取金額 |
1,000円 |
更新日時 | 2018年1月19日 |
硯の買取について
かんてい局つくば店では、不要になったけど処分の仕方がわからない...というものでもお値段がつけられるものであればお買い取りすることができます。趣味で集めていたものや使用していたものなど、思い入れがあるので捨てたくないというものも、処分ではなくお買取にすることで手放した後でも次にどなたかが大切に使っていただけると考えると、とても喜ばしいですよね。
今回は書道道具の硯のお買取を致しました。
硯の特徴
硯は、固形墨をすって水に溶かして墨汁をつくるための道具です。学生の頃に書道の授業がありませんでしたか?学生用の書道セットの硯はプラスチックでできているものが多く、墨汁タイプの墨液をそのまま硯に入れて使用していましたね。対して石の硯は、墨汁を入れるためだけでなく、固形墨をする目的もあります。現在の石の硯はほとんどが中国産です。全ての石が硯にできるわけではありません。
硯石は、限られた場所からしか採取できません。中国5大名硯のひとつ、中国の端渓(たんけい)という有名な採石地から採れる「端渓硯(たんけいけん)」は、美しい色彩と紋様が特徴で文人に広く愛されてきました。ちなみに、中国5大名硯の残り4つは、「澄泥硯(ちょうでいけん)」、「紅糸硯(こうしけん)」、「歙州硯(きゅうじゅうけん)」、「松花江緑石硯(しょうかこうりょくりょくせきけん)」となります。
一方、日本の硯のことをは和硯(わけん)とよびます。雨畑、玄昌関、若田石、赤間石などが有名です。
硯の表面はなめらかで一見綺麗に見えますが、触ってみると微細な突起を感じ取ることが出来ます。これは「鋒鋩(ほうぼう)」と呼ばるものです。硯は一種類の石だけでできているのではなく、石の中に石英や長石などの硬度の高い鉱物粒子が含まれています。鉱物粒子の量や細かさが鋒鋩の質に関わってきます。細やかさや突起物の量によって、すってできる墨液の量や質が変わり、硯の良し悪しはこの鋒鋩によって決まります。荒いと墨が早くすれますが、墨の色が出ず薄くなり、書いてみるとにじんでしまい汚くなってしまいます。
この鉱物粒子が多く、細かいほど良い墨汁がつくれます。日本の硯は柔らかく少ないようです。
硯は部位ごとに名前があります。墨汁を貯めるところが「海」、固形墨をするところが「陸」とよばれます。
気軽に使える墨汁タイプもいいですが、石の硯で墨をすって書くことも趣があっていいですよね。書く前に心を落ち着かせる効果もあるみたいですよ\(^o^)/
査定のポイント
状態や使用感が査定のポイントとなります。
墨は放っておくと、固まってしまいとれなくなってしまいます。硯を使用した後は、陸の周りや海の隅をよく洗います。そして水分を拭き取ります。墨がこびりついてしまったら、ぬるま湯につけてスポンジで取る必要があります。普段のお手入れが大切ということですね。
スタッフから最後に