店舗名 | かんてい局つくば店 |
ブランド名 | メモリジン(MEMORIGIN) |
商品名 |
メモリジン トゥールビヨン MO1001G |
買取金額 |
100,000円 |
更新日時 | 2020年6月15日 |
メモリジン(トゥールビヨン)の買取について
今回お買取させていただいたのはメモリジンのトゥールビヨンです。
メモリジンが2011年に産声を上げた時に、世間の反応は決して良い反応ではありませんでした。
ムーブメント工場を営んで長い歴史がありながら、いままで見た事が無い価格帯のマニュファクチュール・トゥールビヨンを打ち出したことに対して驚くような見方が多かったと言えます。
世界三大機構とも言えるトゥールビヨンが一般の人でも買えるかもしれない価格で登場しました。
それまでは、車を買うかトゥールビヨンを買うかといわれるくらいなかなか手が出せるお品物ではありませんでした。
それから年月が経ち、地を這う様な地道な努力を続けメモリジンは、ついにインフルエンサーとなります。
時計コレクター達からもムーブメントの品質を高く評価を受け、ブランドとして大きい信頼を獲得する事に成功。
現在も時計好きの方から熱い支持を広げつつあります。
トゥールビヨンは、1801年アブラアン・ルイ・ブレゲによって特許取得され、アブラアン・ルイ・ブレゲ氏は亡くなるまでに35個のトゥールビヨンを発売されました。
トゥールビヨンの腕時計は1930年Linux Pofessional Institute社によって登場し、1983年ブレゲ社による協力でトゥールビヨンが復刻され発売されました。
この当時、製造されたトゥールビヨンのムーブメントは500個に満たず、この時期にトゥールビヨンを製造出来る時計技術者はまだ世界で10人もいませんでした。
2000年メモリジンの工場ではトゥールビヨンの自社開発に見事成功、大手スイス時計メーカーを主要顧客としてムーブメントを供給しました。
2011年には香港で創業開始し、国外初の代理店としてアイメックスワールドが日本で商品展開されます。
2014年この年に自社で初めて自動巻きのトゥールビヨンを発表しました。国内初の専門ブティックがリーガロイヤルホテル大阪にオープンしました。
2015年ランゲアンド・ゾーネで流行した「ビッグデイト」を取り入れたトゥールビヨンを発表しました。
2018年初のバーゼルワールドにメモリジンが出展しました。
メモリジンはこれまでに努力の結果多くのアワードを受賞してきました。現在では日本、アメリカ、イギリス、フランス、シンガポール、マカオ、香港といった世界各国での展開がいまでも続いています。
メモリジン(トゥールビヨン)の特徴
トゥールビヨンは超複雑機構の時計の1つです。トゥールビヨン自体は理解してしまえば構造も形も簡単な組み合わせですが、時間を正確に出すのは素人やプロでも簡単には出来ません。日本人初のトゥールビヨン制作者の浅岡肇氏も苦悩していました。
なぜ大変なのか簡単に説明しますと、トゥールビヨンの時計で一般的なパーツ数は450個になります。1個のパーツを一枚の板から削りだし10個同じものを作ります。その中で0.01の狂いも無い正確なパーツを作り出し、組み立てた後にズレが生じて、正確に作ってもうまくいかなければまた一から作り直します。完成しては分解しての繰り返しでどんなプロ時計技師でも時計を一本作るのに一年はかかります。一般的な時計も一年で作り上げなければならないのに一年でトゥールビヨンを作り上げるのはとても大変な事です。
「人」、一人が一年で一個作り上げるのに対しメモリジンは低価格帯のトゥールビヨンを作り出しているのでとても興味深いメーカーになります。
買取査定のポイント
ご査定のポイントとして時計全般に言えることですが、まず箱や取扱説明書、保証書の有無、金属ベルトの場合は全てのコマがそろっているか、などにより買取金額が変動することがあります。
もちろん本体のみの査定も可能ですが、それらの付属品もご一緒にお持ちいただくと買取金額が上がることがあります。
その他自動巻きの時計は精度が重要なので、最後にオーバーホールしたのはいつ頃かということなどをお伺いしながら精度を測らせていただきます。また、自動巻き時計は使用しない期間が長いと劣化していきます。劣化すると精度が落ちてしまい買取金額が下がってしまいます。適度に身に着けると劣化しにくいです。
ケースや風防、ベルトなどの傷も少なければ少ないほど磨き上げの手間がなくなる分、査定金額が上がることがあります。
その他買取だけでなく、修理、オーバーホールも承っていますので、時計のことで相談がある方はぜひかんてい局つくば店へ!