こんにちは、FTC株式会社の古田です。
本日は質屋を開業がなぜ難しいと言われるのか、について説明たいと思います。
この記事は、
・質屋の開業を考えている方
・質屋を開くにあたって何が必要か知りたい方
にお勧めな内容となっています。
ぜひ最後までお付き合いください。
①質屋開業に待ち受ける4つの難関
質屋を開くには様々なものが必要になります。
商品知識や相場観、真贋判定能力はもちろんですが、今回はそういった能力的な話だけでなく行政も絡んでくるお話です。
私は質屋を開業するにあたっての難関は次の4つだと考えています。
①古物商許可証と質屋許可証
②潤沢な資金
③人材
④根気
1個だけ雰囲気が違うものがあるかもしれませんが、次にそれぞれについて説明していきます。
①古物商許可証と質屋許可証
質屋を開くために必ず必要なものは「古物商許可証」と「質屋許可証」の2つです。
これらの許可は研修を受けたりして手にいられられるものではなく、公安委員会=警察に許可をもらって入手できるもので、手に入らないことには営業することができません。
許可を得るのに個人、法人は問われませんが、欠格理由をもとに許可が下りない場合があります。
細かい理由は省きますが、住所が不定であったり、公安委員会が定めた質物の保管設備を有しないと判断された場合は許可はおりません。
代表者やその店舗の管理人は、管轄の警察署に自身の詳細がわかる書類を提出することになりますので、怪しい履歴の人が質屋になることはできません。
所有権が他人にあるものを預かるわけですから、怪しい人にその権利を与えられないのは当然ですよね。
公安委員会が定めた質物の保管設備とは何か、という話ですが、
質屋はお客様から品物を預かって、それに見合うお金を貸付けすることを仕事としています。
そのためにお客様から預かった品物は泥棒などの侵入者が入ってきても簡単には入れないような保管庫を用意しなければならないのは容易に想像できますよね。
質屋の営業を始めるにあたって、この保管庫(質庫とも呼ばれています)の設置は必ず必要になってきます。
基準は都道府県ごとに若干異なりますが、質庫としての最低面積、耐火構造基準、耐衝撃構造、耐震構造、防犯対策、堅牢性の高い扉の設置など様々な項目があります。
店舗を作るためにはこれらを追加で工事しなくてはならないため、工事費用が高くなってしまう事、また警察に申請を出しても現地確認であったり、指摘を受けた場合の修正などがあったりですぐに許可が下りるわけではありません。
これが1つの壁になります。
私たちFTC株式会社ではこれまでに多くの質屋をオープンさせてきたことで、申請に必要なノウハウが多く蓄積されています。
買取専門店のフランチャイズは多くありますが、質屋のフランチャイズはほとんどなく、私たちほど店舗を展開しているところはありません。
②潤沢な資金
今まで何度もしている説明ですが、質屋は買い取りと預かりを行う業種です。
買取した商品に関してはすぐに換金することができるので、お金を回すことができますが、質預かりは預かってから最低でも3ヶ月経たなければお店のものにはなりません。
またそれは質流れした場合の話でもし預かり期間を延長される場合は手元に入ってくるのは利息分のみとなります。
もちろん質の魅力はこの利息収入であり、一番欲しい所ではありますが、開業したばかりだとその利息収入も多くはありません。
入ってくるお金よりも出ていくお金の方が多いため余裕を持った運転資金が必要になります。
①で説明した工事やオープン時にそろえなければならない商品の事も考えると、初期投資は1億円を超えることも全く珍しくなありません。
もちろん資金があれば個人の方でもできますが、億というお金を個人で持っている方は限りなく少ないですし、銀行などでの融資もよほどの資産価値が高いものを持っていない限り下りないでしょう。
現在60店舗ほどかんてい局がありますが、すべて法人様が運営されており、かんてい局の為に多くの運転資金を確保していただいています。
資金は最もわかりやすく、そして最も高い難関になっているのです。
融資を受けている方も多くどうしたら融資を受けやすくなるのかのノウハウもお伝え出来ます。
自己資金も必要ですが、全額自己資金で行うこともありませんのでぜひご相談ください。
③人材
3つ目は人材確保です。
最近では働き方改革や、自分のフリーの時間を重要視する人が増えており、求人がうまくいっていない会社が多くなっていると聞きます。
ここでのお話はそういった人材確保ではなく、「自分のお金を預けるに足る信用できる人材」を確保することができるかどうか、という事です。
質屋を運営していると貴金属や高額時計などが持ち込まれることがあります。
出来れば疑いたくないことではありますが、中にはそういったものを横領してしまう人がいるのです。
買取した商品はお店のものであり、換金することで従業員の給与へと還元されます。
預かった商品はお客様のもので、お店を信用して預けて頂いたものです。
まだお店の商品が取られたのであれば、大問題ではありますが、内々で片付けることができるかもしれません。
しかしそれがお客様からの預かり品だった場合は、お店の信用を失い、その評判が近隣に広まってしまって営業すること自体が難しくなり、最悪そのまま閉業、という事にもなりかねません。
本当なら全員を信用して任せたいという所ですが、残念ながらそういった事件がどこでも起こっているところもあるのです。
そんなことにならないためにも、オーナー自身にお店に入っていただくことを私たちは推奨しており、
難しい場合は最低でも決裁権を持っているような会社の役員などに入っていただくなど管理を徹底する必要があります。
潤沢な人材がそろってる会社であれば問題はないでしょう。しかしこれが難関となっていることも少なくありません。
④根気
何を冗談言っているんだと思われるかもしれませんが、これは結構本気で言っています。
お店の数字が軌道に乗るまで我慢できるか、ということです。
オープンしても軌道に乗るまで時間がかかることもあります。
それまでは②で述べたように資金が出ていく方が先行します。
軌道に乗るまで資金をもたせること、集客施策を続けること、それらが重要です。
すぐに効果が表れることもあれば、遅れて効果が出てくることもあります。
途中で心が折れてしまえば開業までに投資したお金が無為になってしまいます。
そうならないために私たち本部も精一杯のフォローと成功事例の共有をしていきますが、なによりもお店を運営していただくにあたって諦めない心が大切です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
質屋は開業の敷居が高く、難関も多いため競合が少ない業種です。
フランチャイズではなく家族経営で質屋を営んでいる方もいらっしゃいますが、いきなり自己流で始めてもうまくいかない可能性が多くあります。
質屋のノウハウはFTC株式会社にお任せください。
オンライン説明会を随時開催しておりますので、可能な限り希望に沿った日程で開催させていただきます。