こんにちは!
かんてい局上尾駅前店のスタッフです!
今回は多くのブランドのクロノグラフに採用されているバルジュー7750(ETA7750)について解説いたします。
時計がお好きな方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
現在ではエントリーモデルの価格帯に採用されている汎用ムーブメントですので、なぜ今でも語り草になるのか
疑問に思われる方も多いかと思います。
今回はその誕生と発展についてご紹介いたします。
クロノグラフについてはコチラをご参照ください。
バルジュー7750とは?
バルジュー7750はバルジュー社が1973年に開発し、現在でも製造されている極めて長寿なムーブメントです。
ヴィーナス社の「ヴィーナスCal.178」「クロノマチックCal.11」などのクロノグラフ黎明期の名機がベースになっています。
ヴィーナスCal.178はブライトリングの初代ナビタイマーに採用されたムーブメントでクロノグラフの作動方式を
コラムホイール式からカム式を採用するなど先進的な設計でした。
クロノマチックことCal.11は1969年にホイヤー社やブライトリング、ビューレン社、デュボア・デプラ社らが
世界初の自動巻きクロノグラフの開発を目指して発表したムーブメントで、クロノグラフモジュールと
マイクロローターの組み合わせが特徴的です。
ヴィーナス社が倒産すると、その版権と治具がバルジュー社に引き継がれ、「エドモンド・キャプト」氏の設計で
1973年に「バルジュー7750」が誕生します。
バルジュー7750やクロノマチックは3針時計とクロノグラフモジュールを重ねた、いわゆる2階建てと呼ばれる構造です。
効率のよい設計になっているためムーブメント下部にスペースを作ることができ、自動巻きのローターを
搭載することに成功したのです。
そして現在はバルジュー社がETAに吸収され、「ETA7750」として生産されています。
ロングセラーの秘密
さて、上記の通り7750は名作ムーブメントや複数の企業の技術が結集した画期的なムーブメントであることが
お分かり頂けたとおもいます。
今なお多くのブランドの腕時計に採用されているバルジュー7750(ETA7750)ですが、そのロングセラーの最大の秘訣は
メンテナンス性と拡張性の高さにあります。
・巻き上げ効率のよい片側巻き上げ式
・低コストでメンテナンスできるカム方式
・耐久性の高い設計
・ゼンマイのトルクが強く精度が出やすい
・2階建でモジュールを採用しているため拡張性が高い
など、特に拡張性の高さと精度の出しやすさが重要で、ベースムーブメントとして各ブランドがカスタマイズすることで
クロノメーター化やカレンダーの有無など様々なモデルに採用できる高いポテンシャルがあります。
ぜひ一度ご来店ください!
店舗情報
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